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2015年4月14日

2013年度(平成25年度)の温室効果ガス排出量(確報値)について(お知らせ)

(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ 同時発表)

平成27年4月14日(火)
環境省地球環境局総務課低炭素社会推進室
   長 瀧口 博明
   長 亀井 雄
   当 村田 康輔
   当 冨田 翼

国立研究開発法人国立環境研究所
地球環境研究センター
温室効果ガスインベントリオフィス
連携研究グループ長
野尻 幸宏
 

   環境省と国立環境研究所は、今般、2013年度の我が国の温室効果ガス排出量(確報値(注1))をとりまとめました。
   2013年度の温室効果ガスの総排出量(注2)は、14億800万トン(二酸化炭素(CO2)換算)で、前年度比1.2%増(2005年度比0.8%増、1990年度比10.8%増)でした。
 

 気候変動に関する国際連合枠組条約(以下「条約」という。)第4条及び第12条並びに関連する締約国会議の決定に基づき、我が国を含む附属書Ⅰ国(いわゆる先進国)は、温室効果ガスの排出・吸収量等の目録を作成し、条約事務局に提出することとされています。また、条約の国内措置を定めた地球温暖化対策の推進に関する法律第7条において、政府は、毎年、我が国における温室効果ガスの排出量及び吸収量を算定し、公表することとされています。

 これらの規定に基づき、2013年度(平成25年度)の温室効果ガス排出量等を算定しました。
 2013年度の我が国の温室効果ガスの総排出量は、14億800万トン(CO2換算。以下同じ。)でした。

 前年度の総排出量(13億9,000万トン)と比べると、火力発電における石炭の消費量の増加や、業務その他部門における電力や石油製品の消費量の増加によりエネルギー起源CO2の排出量が増加したことから、1.2%(1,700万トン)増加しました。

 2005年度の総排出量(13億9,700万トン)と比べると、オゾン層破壊物質からの代替に伴い冷媒分野からのハイドロフルオロカーボン類(HFCs)の排出量が増加したこと、火力発電の発電量の増加に伴う化石燃料消費量の増加によりエネルギー起源CO2の排出量が増加したことなどから、0.8%(1,100万トン)増加しました。

 なお、2013年度の京都議定書に基づく吸収源活動による吸収量(注3)は、6,100万トン(森林吸収源対策により5,200万トン、農地管理・牧草地管理・都市緑化活動により900万トン)でした。

(注1)確報値の算定について……「確報値」とは、我が国の温室効果ガスの排出量等の目録として条約事務局に正式に提出した値という意味です。今後、各種統計データの年報値の修正、算定方法の見直し等により、今般とりまとめた「確報値」が変更される場合があります。

(注2)2013年度の温室効果ガスの総排出量について・・・・・・今回とりまとめた排出量は、条約の下で温室効果ガス排出・吸収目録の報告について定めたガイドラインに基づき、より正確に算定できるよう一部の算定方法について更なる見直しを行ったこと、2013年度速報値(2014年12月4日公表)の算定以降に利用可能となった各種統計等の年報値に基づき排出量の再計算を行ったことにより、2013年度速報値との間で差異が生じています。


(注3)今回とりまとめた吸収量は、京都議定書第8回締約国会合の決定に従い、京都議定書に基づく吸収源活動による排出・吸収量を算定し、計上したものです。

添付資料

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