市民参加型イベント「バードデータチャレンジ in 福島2015」開催のお知らせ【終了しました】
(筑波研究学園都市記者会、福島県政記者クラブ同時配付)
国立研究開発法人国立環境研究所
福島支部準備室/生物・生態系環境研究センター
:深澤 圭太・吉岡 明良
福島支部準備室
:丸尾 武史
本イベントでは、これまで災害環境研究の一部として実施してきた「福島県における生態系モニタリングで得られた鳥類のさえずり音声データ」を市民の方々と聴いて種を判別し、分布情報を地図化することで、その現状について理解を深めるとともに情報共有を図ります。
・福島県における生態系モニタリングの概要
東京電力福島第一原発事故後、放射線量の高い地域においては避難指示が続いており、農耕や草刈りなど人為的な管理の中で維持されてきた里山の自然は大きく変化していると考えられます。
国立環境研究所では、災害環境研究の一部として2014年度より避難指示区域を含む福島県阿武隈川以東の範囲において、鳥類・哺乳類・昆虫類・カエル類を対象とした生態系モニタリングを実施しています。それぞれの分類群につき、約50地点の調査区を設置し、毎年継続的にデータを収集しています。なお鳥類については、学校の校庭等の公共用地にてICレコーダーによる録音調査を実施しています。
・バードデータチャレンジ in 福島2015の概要
参加者の市民とともに鳥類のさえずりから種を判別し、それにより得られた分布データをその場で地図化して福島県の鳥類の現況について理解を深めるイベントです。当日は、最初に趣旨説明、音声種同定のレクチャーの後、グループに分かれて種同定と入力を行っていただきます。なお、音声データ再生から種名の入力・修正に至る一連の作業は、国立環境研究所が今回新たに開発したWebシステム「SONO-TORI(そのとーり)」を活用します。
SONO-TORIは、音声データの再生、確認した種の入力をタブレット上のボタン操作で手軽に行うことができる入力支援システムです。SONO-TORIは入力したデータを自動的に出力する機能も備えているため、イベント当日は参加者が入力した野鳥の分布情報をその場で地図化し会場に設置したスクリーンに投影することで、データが出来上がっていく様子をリアルタイムでご覧いただけます。
なお、イベントで得られた分布データは、当研究所でデータペーパー(データそのものを論文と同様な手続きを経て引用可能な形にしたもの)として投稿します。その後、「みんなで作った、みんなが使えるデータ」としてWeb 上で公開します。
日時 : 2015 年 7 月 4 日(土) 10:00 - 15:00
場所 : 福島市小鳥の森ネイチャーセンター(〒960-8202 福島市山口字宮脇98)
対象 : 鳥類にご関心のある方
申込方法: 福島市小鳥の森ネイチャーセンター(電話:024-531-8411)に電話で連絡
参加費 : 無料
定員 : 25 名(先着)
持ち物 : 昼食、筆記用具、イヤフォン(私物利用希望の場合のみ。全員分の用意があります)
チラシ : 別紙
主催 : 国立研究開発法人国立環境研究所 福島支部準備室/生物・生態系環境
研究センター、日本野鳥の会ふくしま、福島市小鳥の森
後援 : 公益財団法人 日本野鳥の会、特定非営利活動法人 バードリサーチ、
公益財団法人 日本自然保護協会
-
[0.6MB]
問い合わせ:
・国立環境研究所による福島県における生態系モニタリング、および「バードデータチャレンジ in 福島2015」の概要に関すること:
国立研究開発法人国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター
生物多様性評価・予測研究室 研究員 深澤圭太(ふかさわ けいた)
Tel: 029-850-2676
・「バードデータチャレンジ in 福島2015」参加のお申し込み
福島市小鳥の森ネイチャーセンター
Tel: 024-531-8411