2015年4月9日
「大気環境中の化学物質の健康リスク評価~実験研究を環境行政につなげる~」
国立環境研究所「環境儀」第56号の刊行について
(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ同時配付)
平成27年4月9日(木)
国立研究開発法人国立環境研究所
編集委員会委員長 :三枝 信子
同担当WGリーダー:田中 嘉成
同事務局(環境情報部情報企画室)
室長 :阿部 裕明
担当 :宮下 七重
国立研究開発法人国立環境研究所
編集委員会委員長 :三枝 信子
同担当WGリーダー:田中 嘉成
同事務局(環境情報部情報企画室)
室長 :阿部 裕明
担当 :宮下 七重
国立環境研究所では、研究情報誌「環境儀」第56号として、「大気環境中の化学物質の健康リスク評価~実験研究を環境行政につなげる~」を刊行します。
大気環境中に存在する化学物質の一部は発がん性などの有害性を持つため、健康リスクを評価し、健康影響を回避・低減するための対策を立てることが必要です。
本号では、研究所が長年取り組んできた大気中の化学物質の健康リスク評価に関する基礎研究を紹介します。また、有害大気汚染物質の一つである1,2-ジクロロエタンの大気環境指針値設定や、指針値設定のための評価値算出のガイドライン策定を中心に、基礎研究と環境行政とをつなげるために実施した調査・研究を紹介します。
大気環境中に存在する化学物質の一部は発がん性などの有害性を持つため、健康リスクを評価し、健康影響を回避・低減するための対策を立てることが必要です。
本号では、研究所が長年取り組んできた大気中の化学物質の健康リスク評価に関する基礎研究を紹介します。また、有害大気汚染物質の一つである1,2-ジクロロエタンの大気環境指針値設定や、指針値設定のための評価値算出のガイドライン策定を中心に、基礎研究と環境行政とをつなげるために実施した調査・研究を紹介します。
1「大気環境中の化学物質の健康リスク評価~実験研究を環境行政につなげ
る~」の概要
(1) 大気環境中に存在する化学物質の有害性の評価に関する基礎研究
研究所では、環境中の化学物質の健康リスクを評価する基盤研究として、化学物質による突然変異を研究してきました。本号では、がんの原因となる突然変異を検出する遺伝子導入動物(ゼブラフィッシュ)の開発や、遺伝子導入マウスを用い、有害大気汚染物質により体内で発生した突然変異を定量的に評価する研究を紹介します。また、化学物質による突然変異発生や発がんのメカニズムを解説します。
(2) リスク評価に関する基礎研究を環境施策につなげる研究
有害大気汚染物質である1,2-ジクロロエタンの指針値設定のための健康リスク評価を、環境省の要請により実施し、動物実験のデータから曝露濃度と発がんリスクの関係を定量的に解析しました。この評価結果を基に1,2-ジクロロエタンの指針値が設定されましたが、その経験を活かして、動物実験の知見から健康リスク評価を進める手順をとりまとめ、評価値算出ガイドラインの改定に貢献しました。これらの事例を中心に、基礎的な実験研究と環境行政のつながりを紹介します。
本号のテーマの研究担当者
-
青木 康展(あおき やすのぶ)
国立環境研究所
環境リスク研究センター・センター長
-
松本 理(まつもと みち)
同研究センター・環境リスク研究推進室 主任研究員
2 「環境儀」について
「環境儀」は、研究所の研究成果や環境科学の基礎をわかりやすく伝える研究情報誌で、年4回発行しています。
3 閲覧・入手についての問い合わせ先
-
「環境儀」は、国立環境研究所ホームページで閲覧することができます。
-
冊子の入手については、下記へお問い合わせ下さい。
国立環境研究所 環境情報部情報企画室 出版普及係
(TEL:029-850-2343、E-mail:pub@nies.go.jp)
関連研究者
表示する記事はありません