#環境リスク・健康
いまと未来を繋ぐ環境試料の「タイムカプセル」とは?
「環境試料タイムカプセル」とは、将来の新たな環境問題の発生に備えて、過去に遡って当時の環境を振り返れるよう、様々な環境試料を長期保存する研究です。収集した試料は、専用容器で約-150℃以下で保管しており、これまで貝類や魚類のほか、トンボ、鳥類、海底の堆積物、大気中の粒子、さらには人の母乳まで幅広い試料が集められています。
また、保存するだけでなく、PFASなどの有害化学物質の分析も進められています。2024年1月時点での規制対象の化学物質は40万6000種類に達していますが、影響が明確にわかっているものは少なく、また、一部の化学物質は健康被害が出るまでに10年以上かかることがあるため、過去の汚染を把握し、試料を長期保存・分析することが重要です。
Image by NARITA Seiji/NIES
2024/12/17
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環境試料タイムカプセル
2024/10/31