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2025年7月1日

共同発表機関のロゴ
温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW、「いぶきGW」)の打上げとクリティカル運用期間の終了について

(筑波学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配布)

2025年7月1日(火)
国立研究開発法人国立環境研究所

国立研究開発法人国立環境研究所(NIES)、環境省(MOE)、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、の共同開発衛星である温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW、「いぶきGW」)(※1)につきましては、2025年6月29日に三菱重工業株式会社により種子島宇宙センターからH-IIAロケット50号機により無事打ち上げられました。さらに、衛星はロケットから無事分離され、GOSAT-GWから受信したテレメトリデータにより、予定していた太陽電池パドルの展開(※2)、およびミッション機器に関する一連の作業(AMSR3(※3)のアンテナ展開および初期ランアップ(※4)、TANSO-3(※5)のポインティングミラーの保持解放)が完了し、予定した軌道上で衛星を安定して維持できる状態であることを確認しました。

以上をもちまして、クリティカル運用期間(※6)を終了します。

今後、初期機能確認運用期間(※7)へ移行し、約3ヶ月間をかけ衛星搭載機器の機能確認等を実施する予定です。

GOSAT-GWの開発に関しまして今までご協力、ご支援いただきました関係各方面に深甚の謝意を表します。

※1:温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW、「いぶきGW」)
GOSAT-GW(Global Observing SATellite for Greenhouse gases and Water cycle)は、二つのミッション機器AMSR3およびTANSO-3を搭載しています。

※2:太陽電池パドルの展開
太陽電池パドルは、打ち上げ時には小さく折りたたまれ、軌道上で展開されます。

※3:AMSR3(アムサースリー):高性能マイクロ波放射計3
AMSR3(Advanced Microwave Scanning Radiometer3)は、地表面や大気から放射される微弱なマイクロ波を測定するセンサ。(文部科学省およびJAXAが開発を担当)

※4:初期ランアップ
AMSR3のアンテナ保持解放後に回転駆動部を低速回転させ、設定した目標値に到達することを確認する作業。

※5:TANSO-3(タンソスリー):温室効果ガス観測センサ3型
TANSO-3(Total Anthropogenic and Natural emissions mapping SpectrOmeter-3)は、地球上の温室効果ガスを広範囲・高精度に観測するセンサ。(環境省、国立環境研究所およびJAXAが開発を担当)

※6:クリティカル運用期間
ロケットからの衛星分離後、太陽電池パドル、およびミッション機器(AMSR3、TANSO-3)を展開・保持解放し、衛星の運用に必須である状態に移行するまでの期間。

※7:初期機能確認運用期間
衛星全体およびミッション機器(AMSR3、TANSO-3)等の搭載機器の機能確認を実施する期間。

参考リンク:
国立研究開発法人国立環境研究所 NIES GOSAT-GWプロジェクト ウェブサイト
環境省ウェブサイト(外部サイトに接続します)
JAXAウェブサイト サテライトナビゲーター 温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW)(外部サイトに接続します)
三菱重工業株式会社ウェブサイト(外部サイトに接続します)

関連報道発表:
2025年4月25日(金)
温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW)の打上げについて
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2025/20250425/20250425-2.html

問合せ先

【研究に関する問合せ】
国立研究開発法人国立環境研究所 地球システム領域
衛星観測センター センター長  松永恒雄
soc-info(末尾に”@nies.go.jp”をつけてください)

【報道に関する問合せ】
国立研究開発法人国立環境研究所 企画部広報室
kouhou0(末尾に”@nies.go.jp”をつけてください)

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