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1993年3月31日

環境容量から見た水域の機能評価と新管理手法に関する研究
昭和62年度〜平成3年度

国立環境研究所特別研究報告 SR-11-'93

表紙
SR-11-'93 [3.4MB]

 湖沼水質は,生活環境項目にかかわる環境基準の達成率が毎年40%の前半で推移しているように必ずしも改善の気配がみられていない。このような背景から,本特別研究では湖沼環境容量概念を湖沼環境保全のために導入し,新たな発想での水質管理手法に関して研究を行った。主な内容は以下のとおりである。(1)全国の環境基準が指定してある湖沼について達成状況の解析を行った。(2)住民の意識調査を行い住民意識を解析した。(3)霞ヶ浦流域を対象に地理情報システムを構築し,その環境変化特性を解析した。(4)霞ヶ浦における新たな水質保全基準となるべき水準を求めるための検討を行った。(5)流出負荷ポテンシャルモデルを作成し流域特性を解析した。(6)霞ヶ浦の河口域での浄化対策を考えた。(7)漁業活動を通した高次捕食者の制御による水質管理を検討した。(8)アオコの発生環境及び発生因子につき屋外実験池を用いて検討した。

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