
第20回日韓中三カ国環境研究機関長会合(TPM20)の結果について(お知らせ)
(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配付)
第20回という節目の年に、4年ぶりに対面で開催することができ、各機関長はこれまでの協力関係や共同研究に関する歩みを振り返ると共に、今後も三機関が連携して北東アジアの環境問題の改善に取り組んでいくことに合意しました。また、TPM20パラレルワークショップでは、東アジアにおけるばく露要因に関する発表や議論が行われ、今後の研究協力体制を強化・発展させることで意見が一致しました。
1. TPM20開催概要
開催日 :2023年10月30日(月)~11月2日(木)
開催場所:KKRホテル東京(東京都千代田区)
開催方法:対面及びオンラインによるハイブリッド形式
2. 三機関の代表者
日本 国立環境研究所(National Institute for Environmental Studies: NIES)
理事長 木本 昌秀
韓国 国立環境科学院(National Institute of Environmental Research: NIER)
院長 KUM Han Seung
中国 中国環境科学研究院(Chinese Research Academy of Environmental Sciences: CRAES)
院長 李 海生(LI Haisheng)
3. 会合の概要
TPM20本会議では、研究活動についての情報交換、三機関の協力関係を推進する方策などを話し合い、共同声明としてとりまとめました。共同声明のポイントは次のとおりです。
(1)今後のTPMは、過去3回のオンライン開催の経験を活かし、対面とオンラインのハイブリッド形式を取り入れ、より効率的な開催を目指します。 (2)「潜在的協力研究分野(Potential Research Area: PRA)」である大気汚染、水環境、気候変動、環境保健の4分野の担当研究者が研究の近況や進捗報告を行うとともに、特に水環境については別途三機関の比較研究に関する発表が行われ、各研究グループの相互理解を深めることができました。 (3)東アジアにおけるばく露要因に関するパラレルワークショップでは、今後、北東アジア地域全体の国際協調を目指し、三機関の具体的な研究協力の方法を議論しました。 (4)外部研究機関から新たに専門家を招く「TPM+」というコンセプトを有効に活用していくこと、若手研究者間の情報交換と協力の重要性についても確認し合いました。
4. その他
次回会合は、2024年に韓国NIER主催で開催される予定です。
5. 発表者
本報道発表の発表者は以下のとおりです。
国立環境研究所
企画部
部長:東 利博
国際室長:蛯江 美孝
6. 問合せ先
国立研究開発法人国立環境研究所
企画部国際室(担当:蛯江)
Email: tpm(末尾に@nies.go.jpをつけてください)
【報道に関する問合せ】
国立研究開発法人国立環境研究所
企画部広報室
kouhou0(末尾に”@nies.go.jp”をつけてください)