2004年3月31日
ため池の評価と保全への取り組み
国立環境研究所研究報告 R-183-2004
生物多様性の減少を引き起こしている要因のひとつに,人間の生活・生産様式や社会経済の変化に伴い,自然に対する人為の働きかけが縮小したことによる環境の質の変化が挙げられています。ため池は,まさにそうした水域です。しかし,池の研究は大変少なく,学問分野別に散在しているのが現状です。
国立環境研究所では平成13~17年の重点特別研究プロジェクト「生物多様性の減少機構の解明と保全」の一環で,ため池を一つの研究フィールドとして生物多様性の減少機構の解明と保全手法の開発を行っています。
本報告書は,平成15年12月5日に開催したシンポジウム「ため池の評価と保全への取り組み」のプロシーディングです。ため池をどのように保全していくのがよいかについて,本来の灌漑施設としての機能,防災,農業利用,水質浄化,生物多様性,環境教育,市民参加型の環境保全など,さまざまな角度から現状と展望を報告しました。
関連研究者
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