第1回生態影響試験チャレンジテスト 参加者募集について (お知らせ)【終了しました】
(環境省記者クラブ、筑波研究学園都市記者会同時配付)
平成29年2月6日(月) 国立研究開発法人 国立環境研究所 環境リスク・健康研究センター センター長:鈴木規之 生態毒性標準拠点長:鑪迫典久 |
国立環境研究所環境リスク・健康研究センター生態毒性標準拠点では、このたび初めて生態影響試験の全国一斉チャレンジテストを開催し、その参加者を募集します。 国内の研究機関、大学、民間会社等で行われている様々な生態影響試験を、複数の化学物質が混合されたブラインドサンプルを用いて実施し、その結果を総合的に集計することにより、複合化学物質の評価に適した試験法の洗い出しとそれらの適用妥当性を検証するとともに、将来取り組むべき課題の抽出に役立てていくことを目的としています。 皆様の得意な生態影響試験でのチャレンジをお待ちしております。 |
1.開催の趣旨
化学物質の複合影響を評価するツールの1つとして、インビボ、インビトロの生態影響試験が挙げられます。事業場排水のリスク評価・管理手法などに生態影響試験が各国で導入・活用されており、環境省でもその活用が検討されています。
そこで国立環境研究所環境リスク・健康研究センター生態毒性標準拠点では、環境中に放出される複合化学物質について水環境への影響を評価するため、国内で用いられている生態影響試験のうち、どのような手法が適切または有効であるか調べることを計画いたしました。
今回は環境省から提案されている生物応答を用いた排水管理手法の生態影響試験法に限らず、OECD、ISOなどに記載された既存の試験法、インビボのみならずインビトロ試験、さらにはオリジナルな試験法を対象として、それぞれの機関が得意とする生物試験を利用して共通のサンプル(当方で用意した模擬事業所排水)について試験を行い、その結果を総合的に比較することによって、複合化学物質の評価に適した試験法の洗い出しとそれらの適用妥当性を検証するとともに、将来取り組むべき課題の抽出に役立てていくことを目的としています。また、次世代の新たな生物影響試験法を提案できる絶好の機会でもあります。
試験機関間、試験方法間の優劣を競うことは目的ではなく、より良い水環境の保全を目指すために複数の化学物質の影響を知る評価手法の1つとして、生態影響試験の普及啓発に資することができればよいと考えていますので、より多くの皆様にチャレンジしていただくため、幅広く参加者を募集いたします。
2.チャレンジテストの目的
第一回生態影響試験チャレンジテストでは、以下の2点を検討します。
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1)試験機関間の生物応答試験結果の再現性、変動幅を測る。
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2) 様々な種類の生物応答試験の適用性比較を行う。
3. 参加要件
本チャレンジテストに参加資格は特にありません。
個人、民間、公的機関を問わず、幅広い参加者を募集いたします。
希望により、試験機関名の公表・非公表に対処します。
4.開催の概要
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名称: 第1回 生態影響試験チャレンジテスト
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スケジュール:参加者募集期間;2月6(月)〜 2月28日(火)15時まで
参加者選定・確定・通知;3月上旬
試験排水の調整と配布;3月中旬〜下旬
試験実施の期間;排水到着後から5月8日(月)までの適当な時期
参加者の試験結果データの事務局への送付〆切 5月8日(月)必着
環境化学討論会(6月7~9日、静岡県)にて結果公表の予定
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募集予定件数:20件程度(応募者多数の場合には抽選になります)
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申込: ホームページ(第1回生態影響試験チャレンジテスト参加者募集案内http://www.nies.go.jp/risk_health/wet_challengetest_01.htm)をご確認の上、応募書類にてお申込み下さい(受付期間:平成29年2月6日(月)~2月28日(火))。
締切り後、事務局より電子メールにて「参加者確定メール」を送信致します
(送付予定:平成29年3月上旬)。
なお、試験排水の調整と配布の費用は主催者が負担します
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主催: 国立研究開発法人国立環境研究所環境リスク・健康研究センター
生態毒性標準拠点
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協力: 一般社団法人セタックジャパン
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問い合わせ先:国立研究開発法人国立環境研究所環境リスク・健康研究センター
リスク評価科学事業連携オフィス
生態毒性標準拠点事務局
(担当:鑪迫、阿部、小塩)
電話・FAX:029-850-2851 E-mail:referencelab.risk@nies.go.jp
※チャレンジテストのスケジュールは、予告なく変更になる場合があります。予めご了承下さい。