編集後記
地球規模環境問題の年として幕が開き、平成元年度のスタートとなる春の嵐のこの時期、国公研は3月15日に15周年を迎えた。国公研ニュースも15周年の小特集号の形となり、環境週間には新しい行事を織り込むなどの計画が練られている。所内では全所的に研究体制等を見直す組織改革の風が吹いている。丁度この期に(国公研)ニュースの模様替えもとの意見があり、アンケート調査により所内での意見を聞いたところ、全体的なスタイルの変更を積極的に望む声は少なかった。それで、大幅な模様替えはしないで、特集号を組んだり海外便りを入れるなどの工夫を加え、新しいシリーズとして「酸性雨」を始め、少しは新しさを出そうと試みました。御意見、御批判をお寄せ下さい。今年度のニュース編集委員は次のとおりです。杉山健一郎(次号より竹内正)、龍崎惣一(同、竹内久智)、新藤純子、井上元、岩熊敏夫、大政謙次、坂下和恵(事務長)、海老瀬潜一(部会長)(ABC)
目次
- 創立15周年を迎えて巻頭言
- 満16年以後に向けて
- さらに開かれた研究所をめざして
- なぜ環境は護らねばならないか?—いま求められる新たな論理—
- 環境科学の研究には複眼的視野をもった専門バカが必要です
- 地球規模大気環境問題を考える
- 情報の流れの良し悪し
- 長期吸入暴露実験について
- 環境保健研究のあり方
- 生物分野から見た今後の環境研究
- 大型施設の課題
- 【環境週間のお知らせ】
- 酸性雨問題と環境庁の取り組み酸性雨シリーズ(1)
- 長距離輸送中に起こる種々の大気汚染の形態酸性雨シリーズ(2)
- UNEP/GRIDバンコクNodeに赴任して海外からのたより
- フロンによる成層圏オゾン破壊—光化学チャンバーによる模擬実験の結果—研究ノート
- 炭酸ガスの湖、ニオス湖その他の報告
- 米国における環境研究は曲がり角?海外からのたより
- 高精度安定同位体比質量分析装置機器紹介
- 新刊・近刊紹介
- 人事異動