2025年9月18日
受賞のお知らせ~
森 保文 シニア研究員が公益社団法人環境科学会より環境科学会学術賞を受賞
概要
受賞者氏名: 森 保文 (社会システム領域)
賞の名称: 環境科学会学術賞
授賞機関: 公益社団法人環境科学会
受賞年月日: 2025年9月4日
受賞対象: 市民・企業の自主的な環境活動の要因と戦略に関する研究

ひとこと
産業界におけるISO14001などの自主的な環境マネジメントの効果の検証や市民社会における環境ボランティアの活動参加の機構についての一連の研究に対して、賞をいただきました。NPOや企業を含め、協力いただいた方々に感謝します。環境マネジメントの導入は、大企業では貿易が、中小企業では経営者の意思が関係することや環境負荷低減の効果には限界があることなどを明らかにしました。ボランティア活動参加は、活動に利益を感じることではなく、口コミによる機会の提供によって直接的にもたらされることなどを認めました。いずれも社会学的研究に工学的な感覚を持ち込んだもので、それにより必ずしも常識ではないことを証明したことが評価されたと感じています。ここしばらくはボランティアの研究に注力していますが、開始した当時は価値を認めてもらえたわけではなく、批判も受けました。必要な研究であることについて確信がありましたが、成果が出る勝算があったわけではありません。今回の賞で、なんとか研究分野として立ち上がったと感じています。後に続く人が出てくることを期待しています。