受賞のお知らせ～
小出 瑠 主任研究員、山本 悠久 特別研究員が日本マーケティング・サイエンス学会よりJIMSベストプラクティス賞を受賞

受賞者氏名:　小出 瑠、山本 悠久（資源循環領域）
賞の名称:　　JIMSベストプラクティス賞
授賞機関:　　日本マーケティング・サイエンス学会
受賞年月日:　2023年1月11日（授賞式：2023年6月17日）
受賞対象:　　サーキュラーエコノミーにおける製品サービスの選択行動のコンジョイント分析とエージェントベースシミュレーション, 日本マーケティング・サイエンス学会 第112回研究大会, 同報告要約, 2022

近年、シェアリングやリユース、リファービッシュなどサーキュラーエコノミー（循環経済）の取り組みが注目されていますが、その普及と持続可能な導入には消費者行動の転換が欠かせません。本研究では、家電製品をはじめとする耐久消費財の入手、修理、排出に関する消費者の選好を明らかにするため、これらの対象に選択実験（コンジョイント分析）を適用しました。さらに、循環型ビジネスモデルの導入に伴う消費者行動と環境影響を評価するシミュレーションモデルを新たに開発しました。必ずしも合理的な行動をとるとは限らない消費者の選択行動について、新たな製品やサービスの知名、消費者どうしのクチコミ、選択肢を徐々に絞り込む考慮集合の形成を反映したモデルを提案した上で、さまざまな循環型ビジネスモデルの普及率とその導入に伴う温室効果ガス排出量、製品の循環性（廃棄台数や修理率）を動的に評価できることを示しました。消費者行動に関するマーケティング分野における今回の受賞は、サーキュラーエコノミーに対する社会的な期待の高まりと今後の研究ニーズを反映したものと考えています。受賞を励みに、脱炭素で持続可能なサーキュラーエコノミーの普及を支援する研究を続けてまいります。

• 組織紹介－資源循環領域
• 報道発表「サーキュラーエコノミーを脱炭素化につなげるための必須条件を解明」
• オンラインマガジン環環「『モノの一生』から考える脱炭素型ライフスタイル」