
東南アジア地域における分散型生活排水処理の普及推進のための政策対話会合の実施について(報告)
(筑波研究学園都市記者会、環境記者会、環境省記者クラブ同時配付)
令和2年10月29日(木) 国立研究開発法人 国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター センター長 大迫 政浩 国際廃棄物管理技術研究室 主任研究員 石垣 智基 主任研究員 蛯江 美孝 センター長室 係員 野上 里紗子 |
1.開催概要
日程 :令和2(2020)年10月21日(水)、22日(木)、27日(火)
開催方法:オンライン開催
2.出席者・参加国
プロジェクト対象国(インドネシア、カンボジア、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス)の中央政府行政官、学識経験者、主要都市行政担当者、インドネシア公共事業・国民住宅省(プロジェクト共同代表)、ASEAN水資源管理ワーキンググループ、日本国環境省、世界銀行、国際協力機構、地球環境戦略研究機関等、各機関からの関係者
3.報告概要と今後の展望
国環研とインドネシア共和国公共事業・国民住宅省は、東南アジアの国々の水環境保全に資するため、「ASEAN加盟国における分散型生活排水処理の統合的管理に向けたマルチステークホルダーネットワーク形成と政策対話」(以下「JAIF-PoDIWM事業」という)を共同で提案し、2018年7月より「日・ASEAN統合基金(JAIF)」の拠出を受けて実施しています。そのプロジェクトの一環として、プロジェクト対象国の中央政府行政官、学識経験者、主要都市行政担当者を招いた政策対話会合をオンラインで開催しました。会合では、プロジェクト対象国から生活排水管理に関する法整備、予算確保、技術導入等に関する実態調査結果を踏まえ、改善および資源投入が必要な分野を抽出しました。また、長期的な目標達成(衛生的な排水処理への接続強化など)に向けた政策提言を行いました。
各国での進捗状況と議論の結果を踏まえて、ASEAN地域レベルにおける分散型生活排水処理システムの導入・普及・定着に向けて、地域共通の課題解決に向けて関係者のネットワークが相互に尽力するとともに、ASEAN事務局と引き続き緊密な連携を進めていくことが確認されました。
今後も国環研はアジア地域の水資源管理や汚染制御に資する研究を行う研究機関として、JAIF-PoDIWM事業やその他研究事業を通じて、ASEAN各国の生活排水処理技術、システム、制度の改善に引き続き貢献していきます。



【参考リンク】
日・ASEAN統合基金(JAIF)による、生活排水処理分野の東南アジア地域政策対話推進プロジェクトの開始について(お知らせ)
https://www.nies.go.jp/whatsnew/20180806/20180806.html
ASEAN加盟国における分散型生活排水処理の統合的管理に向けたマルチステークホルダーネットワーク形成と政策対話(平成 31年度)
http://www.nies.go.jp/subjects/2019/24831_fy2019.html
日・ASEAN統合基金(外務省)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asean/j_asean/jaif.html【外部サイトに接続します】
日・ASEAN統合基金(ASEAN)(英語)
https://jaif.asean.org/【外部サイトに接続します】
【問い合わせ先】
国立研究開発法人 国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター
主任研究員 石垣 智基
主任研究員 蛯江 美孝
係員 野上 里紗子