2019年7月17日
受賞のお知らせ ~
王 勤学主席研究員がモンゴル環境・観光省の名誉賞を受賞
概要
受賞者氏名: 王 勤学(地域環境研究センター)
賞の名称: 名誉賞
授賞機関: モンゴル環境・観光省
受賞年月日: 2019年06月12日
受賞対象: モンゴルの自然環境の保全や天然資源の有効利用への貢献
ひとこと
この度、モンゴルで開催された「第二回環境科学と技術国際会議(EST-2019)」にて、十数年に渡ってモンゴルの研究者と共に研究を継続したことが認められ、モンゴル環境大臣署名の「名誉賞」を頂くことができました。平成13年にモンゴルを初めて訪れ、どこまでも続く大草原、青い空の下でのんびりと草を食べる羊や馬たちなど美しい景色に感動しましたが、参加していた国際会議では草原劣化や砂漠化・土壌侵食や流失などに関する発表が目立ち、その時いつかこの大地に起きている様々な異変を明らかにしたいと思いました。幸いに、当時の水土壌圏環境研究領域が実施していた環境省の委託事業「アジア太平洋環境イノベーションプロジェクト(APEIS)」に参加し、衛星・地上観測ネットワークを構築して以降、気候変動に伴う永久凍土の融解や陸域生態系の脆弱性の評価や適応策の提言(推進費E-1203)を行い、現在は中央大学や(株)日立プラントサービスと共同実施の「二国間クレジット(JCM)推進のためのMRV等関連するモンゴルにおける技術高度化事業」にて、草原域のCO2吸収排出量の評価について研究をしています。これら一連の研究を政策決定者が評価してくれたことを大変誇りに思っております。