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2025年11月10日

受賞のお知らせ~
小井土 賢二 主任研究員らが日本エネルギー学会よりポスター発表賞を受賞

概要

受賞者氏名: 小井土 賢二 (資源循環領域), 大村 成二 (資源循環領域), 倉持 秀敏 (資源循環領域)
賞の名称:  第34回日本エネルギー学会大会ポスター発表賞
授賞機関:  一般社団法人 日本エネルギー学会
受賞年月日: 2025年9月30日
受賞対象:  広葉樹バイオマスの灰溶融特性, 第34回日本エネルギー学会大会, 同講演要旨集 , 204-205, 2025

賞状の写真

ひとこと

本年8月に開催された第34回日本エネルギー学会大会において、「広葉樹バイオマスの灰溶融特性」という題目でポスター発表を行い、ポスター発表賞を受賞いたしました。木質バイオマスをガス化し、得られた可燃性ガスから電気と温水を供給する熱電併給施設は、グリーンエネルギー供給システムとして近年注目されています。本研究では、地域資源としての広葉樹を燃料とした際に、安定運転を妨げる要因となる灰の溶融挙動について、心材・辺材・樹皮といった部位ごとに詳細な評価を行いました。その結果、樹皮ではカルシウム成分が多く、溶融点が高い傾向が確認され、クリンカ生成を抑制し得る燃料特性が示唆されました。木質バイオマスのガス化は、脱炭素化と地域循環型経済の実現に資する重要な技術ですが、燃料品質のばらつきが課題の一つです。本研究は、広葉樹の部位特性に基づく燃料設計や、クリンカ発生を低減するガス化技術の最適化に向けた基礎的知見を提供するものです。今後も、持続可能なバイオマス利用の確立を目指し、国内未利用資源の特性解明と技術開発に取り組んでまいります。