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2024年12月10日

受賞のお知らせ~
小野寺 崇 主任研究員、岡寺 智大 主任研究員が公益社団法人土木学会環境工学委員会より第61回環境工学研究フォーラム優秀ポスター賞を受賞

概要

受賞者氏名: 小野寺 崇、岡寺 智大(地域環境保全領域)
賞の名称:  第61回環境工学研究フォーラム優秀ポスター賞
授賞機関:  公益社団法人土木学会環境工学委員会
受賞年月日: 2024年11月29日
受賞対象:  離島における汚水処理の状況と五島市での実態調査, 第61回環境工学研究フォーラム, 同予稿集, 19, 2024

ひとこと

日本における汚水処理人口普及率は93.3%(2022年度末)であり、人口5万未満の市町村では84.0%にとどまっています。日本では中山間地や離島における汚水処理人口普及率が課題といわれております。特に多くの離島の人口は5万人以下です。そこで本研究では、離島における汚水処理に着目して統計データと現地調査を行いました。その結果、離島における汚水処理人口普及率は全国平均よりも約35ポイント低いことが明らかとなりました。さらに人口規模の異なる10島の有人離島を有する五島市をケーススタディの対象として、行政や業者の方から現状の課題等を伺うとともに、ほぼすべての島での現地調査を行いました。これらの結果から、し尿・汚泥の海上輸送のネットワーク維持など、離島独自の課題についてまとめたものをポスター発表いたしました。本受賞にあたりまして、有意義な議論をしていただいた学会参加者の皆様、汚水処理の現状、課題、対策を教えていただいた五島市役所・福江衛生センターの皆様、現場作業への同行を許可いただいた、し尿回収・運搬業者の皆様に感謝申し上げます。引き続き、研究の立場からの地域共創の活動を進めていく所存です。