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2023年8月31日

受賞のお知らせ~
末吉 正尚 研究員が公益財団法人河川財団より河川基金優秀成果賞を受賞

概要

受賞者氏名: 末吉 正尚(生物多様性領域)
賞の名称:  河川基金優秀成果賞
授賞機関:  公益財団法人河川財団
受賞年月日: 2023年8月25日
受賞対象:  令和4年度河川基金助成事業「水温差がもたらす河川生態系の変化 —大規模野外操作実験での検証—」

ひとこと

この度、令和4年度に河川財団から助成を受けて実施した事業とその研究内容が評価され、同財団から優秀成果賞を頂きました。本事業は土木研究所自然共生研究センターの森照貴主任研究員、松澤優樹研究員に共同研究者として多大な貢献を頂きました。自然共生研究センターは国内最大の人工河川(全長約800m)を有しており、本事業ではこのうち2本の河川を対象に、地下水と河川水をそれぞれ流すことで、地下水流入による水温の変化が河川生物にどのような影響を及ぼすのか検証しました。地下水を流した川は夏は冷たく、冬は暖かい安定した水温を示しており、その水温に呼応するように夏は魚類が多くなり、冬は魚類・水生昆虫・羽化昆虫が多くなる結果となりました。水温は高すぎても低すぎても生物の生存に不利になるため、湧水河川は気候変動下における極端な高低温からの温度避難場(thermal refugia)として重要な役割を担うことが期待されます。