2023年6月6日
受賞のお知らせ~
山田 一夫 フェローがWaste Management SymposiaよりWM2023 Superior Paper Awardを受賞
概要
受賞者氏名: 山田 一夫(福島地域協働研究拠点)
賞の名称: WM2023 Superior Paper Award
授賞機関: Waste Management Symposia
受賞年月日: 2023年5月15日
受賞対象: Penetration of Cs and Sr into Cracked Dry Carbonated Mortar Considering the Contamination History of Fukushima Daiichi NPP -, Proceedings of WM2023 Conference, 23068, 2023
ひとこと
Waste Management Symposiaは1974から続く放射性廃棄物処分の会合で、コロナ開けでもあり30か国2800名ほどの産官学関係者が集まり、500の論文や256のポスターなど広範な分野の発表がありました。2012年から継続してきたコンクリートのセシウムとストロンチウムによる汚染機構の解明の研究が評価されました。文科省英知事業(2020-2022年度)の成果です。もうひとつ前の英知事業(2017-2019年度)の成果に対しても2019年に同じ賞をいただいています。現実のコンクリートの汚染に関する情報はとても少なく、その経験をもとに福島第一原子力発電所地下での汚染を再現しています。一般環境中ではコンクリートへのセシウム汚染も数mmと限定的ですが、カリウム濃度が高くなる場合は7年間で7cm程度の浸透という予測にもなり、オフサイトの放射能汚染した廃棄物の処分場設計に役立つ情報へ繋がる成果です。