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2022年11月21日

受賞のお知らせ~
MO Jialin 特別研究員、遠藤 和人 室長が公益社団法人地盤工学会より第57回地盤工学研究発表会優秀論文発表者賞を受賞

概要

受賞者氏名: MO Jialin(福島地域協働研究拠点),遠藤 和人(福島地域協働研究拠点)
賞の名称:  第57回地盤工学研究発表会優秀論文発表者賞
授賞機関:  公益社団法人地盤工学会
受賞年月日: 2022年8月29日
受賞対象:  Influence of water content and fine fraction on the shear strength of soil modified with water-absorbing polymer agent,第57回地盤工学研究発表会, 同予稿集 ,2022

賞状の写真

ひとこと

このたび、第57回地盤工学研究発表会において、「吸水性ポリマー系改質材を添加した土壌のせん断強度に及ぼす初期含水比と細粒分の影響」という題目で口頭発表を行い、優秀論文発表者賞を頂きました。
福島県内の除染に伴い発生した除去土壌の最終処分量を低減するため、除去土壌を再生資材化し、適切な管理の下で利用することが重要です。除去土壌を再生利用する際は、枝や石などの異物を除去し、水分、粒度などを調整するため、吸水性ポリマー入りの改質材が利用されています。改質除去土壌を地盤材料として再生利用する場合には、様々な環境条件の変化による改質材への影響を考慮して盛土の構造安定性を議論する必要があります。本研究では、改質材の吸水にかかわる二つの要素として、土壌の初期含水比及び細粒分含有率に注目し、土壌のせん断強度にあたえる影響を一面せん断試験により検討しました。土壌の粘着力は、不飽和状態だと含水量と細粒分の増加により上昇しますが、飽和すると大きく低下する可能性が示唆されました。また、せん断抵抗角には大きな影響を及ぼさないことも分かりました。今回の受賞を励みに、福島の復興に貢献できるよう研究に努めてまいります。