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:2024/11/15 18:32:42

安藤 温子

ANDO Haruko

氏名
安藤 温子(あんどう はるこ)
所属/職名
生物多様性領域(生態系機能評価研究室)/主任研究員
研究課題
分子生物学的手法に基づく野生動物の保全生態学的研究
学位の種類
博士 (農学)
専門とする学問分野
生物学,農学,林学
専門とする環境分野
分子生態学,保全生態学,島嶼生態学
研究概要
島嶼生態系は人為撹乱に脆弱であり、多くの生物が絶滅の危機に瀕しています。私は、島嶼に生息する鳥類や哺乳類を対象に、その移動能力と食物利用に着目した保全生態学的研究をしています。

絶滅危惧種の遺伝構造の評価
アホウドリ類やカラスバト、アマミノクロウサギなどの絶滅危惧種について、島内外の集団が互いにどの程度交流をしているのか、遺伝子分析によって明らかにしました。これにより対象種の適切な遺伝的管理に向けた方針を検討することができます。

DNAメタバーコーディングを用いた採食生態調査
カラスバトやミズナギドリ類など、野外観察からその食物を特定するのが難しい動物について、糞のDNA分析によって食物構成を明らかにしました。分析手法の確立に向けた操作実験も同時に行なっています。

海洋島における鳥類を介した島間種子散布の実態解明
日本と韓国の島嶼部に生息するカラスバトは、様々な時空間スケールで島間を移動しています。この行動が島間における植物の種子散布にどのような影響を及ぼすのか、カラスバトの移動頻度と結実量のモニタリング、及び糞の分析によって評価をしています。
個別研究課題
研究成果(誌上)
  • all
  • 査読付き 原著論文
  • 総説・解説
  • 書籍
  • その他
  • 3.4 食性調査法・採食量調査法
    発表者 : 先崎理之, 安藤温子, 松井晋
    掲載誌 : 野外鳥類調査ガイド, 72-82  (2024)
  • 絶海の孤島に通い詰めた日々
    発表者 : 安藤温子
    掲載誌 : はじめてのフィールドワーク?日本の鳥編, 217-246  (2018)
  • 糞のDNAを使って蓮田を利用する水鳥の食物を調べる
    発表者 : 安藤温子, 成田あゆ, 会田済, 山根靖正, 内田初江, 岩本昌憲, 池野進, 井上智美, 竹中明夫
    掲載誌 : ひばり 日本野鳥の会茨城県会報 , ページ番号なし  (2016)
  • 発表者 : 安藤温子
    掲載誌 : 生態図鑑 カラスバト (2016)
研究成果(口頭)
  • all
  • 研究発表
  • 研究講演
委員会活動
  • 2024年度 : 青ヶ島小中学校非常勤講師(総合的な学習:カラスバトの生態について) (青ヶ島村)
  • 2022年度 : 埼玉県環境影響評価技術審議会委員 (埼玉県環境政策課)
受賞
  • 2024年 : 日本生態学会宮地賞 (一般社団法人日本生態学会)
  • 2022年 : 日本鳥学会黒田賞 (日本鳥学会)
  • 2017年 : 第5回日本生態学会奨励賞(鈴木賞) (一般社団法人日本生態学会)
学会活動
  • 2015年度 : 日本鳥学会 : 英文誌編集委員会

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