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社会生態統合アプローチによるツーリズムの持続性評価:野生動物の保全と利用の両立(平成 29年度)
Assessment of tourism sustainability using socio-ecological approach: balancing conservation with tourism access

予算区分
AN 所内公募B
研究課題コード
1617AN001
開始/終了年度
2016~2017年
キーワード(日本語)
野生動物観察,奄美大島,観光,社会生態統合アプローチ,アマミノクロウサギ
キーワード(英語)
Wildlife viewing,Amami Oshima Island,Tourism,Socio-ecological approach,Amami Rabbit

研究概要

奄美大島において、観光利用がアマミノクロウサギの生息に与える影響を検討するとともに、アマミノクロウサギ観察に対する観光需要を明らかにすることで、アマミノクロウサギと観光客の行動に関する双方向的なモデルの構築を目指す。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

自然環境を基盤とするツーリズムは地域社会に経済的便益をもたらし、保全に対するインセンティブを創出しうる。しかし、市場経済を蔑ろにしたトップダウン的なツーリズムの推進は地域社会の疲弊や自然環境の悪化等の問題を引き起こしてきた。奄美大島ではアマミノクロウサギ観察ツアーが急速に人気を博しているが、それに伴う死傷事故等が発生している。
本研究では、社会経済・自然環境の両面から、アマミノクロウサギを巡るツーリズムの持続性を評価することを目的とする。

今年度の研究概要

(1) アマミノクロウサギに装着可能なGPS発信機およびカメラが付いた首輪を開発するとともに、アマミノクロウサギの生息に観光利用が与える影響を検討する。
(2) 環境評価手法を用いて、アマミノクロウサギ観察に対する潜在的な需要を明らかにする。
(3) アマミノクロウサギの生息と観察確率の変化に応じた観光需要の変化、観光客の入れ込みに応じたアマミノクロウサギの生息状況の変化を同時に扱う双方的なモデルを構築する。

外部との連携

環境省奄美野生生物保護センター・本城慶多(埼玉県環境科学国際センター)

課題代表者

久保 雄広

  • 生物多様性領域
    生物多様性保全計画研究室
  • 主任研究員
  • 博士(農学)
  • 経済学,心理学,農学
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担当者