ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方
2026年3月13日

IPCC AR7に向けた分野横断型シナリオに関する研究会合

1.開催趣旨

2025年から、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第7次評価報告書(AR7)に向けた執筆活動が本格的に始まりました。3月には気候モデル・地球システムモデルの研究プロジェクトCMIPの国際ワークショップが京都で開催され、議論が活気づいています。気候変動に関する学際シナリオ研究は、IPCCにおいて基盤的な役割を果たすとともに、地球システム科学(WGI)、影響評価と適応策(WGII)、緩和策(WGIII)の3つの作業部会間をつなぐ「のり」の役割も担ってきました(杉山・筒井・高橋, 2024, https://doi.org/10.24761/tenki.71.2_57 )。 本研究会では、IPCCおよび関連するプロジェクト(CMIP、ISIMIP、ScenarioMIPなど)を概観し、今後の最新動向や情報を日本の研究コミュニティに広く共有します。シナリオ研究を日々の研究で直接扱っていない方の参加も大いに歓迎いたします。その上で、分野横断的にシナリオ研究をどのように進めていくべきか、今後の方向性について議論します。

2.開催概要

  • 日程:2026年4月14日(火)
  • 時間:15:00-17:30
  • 会場:東京大学 本郷キャンパス 伊藤国際学術研究センター3階中教室およびオンライン(ハイブリッド開催)
  • 主催:気候変動研究プロジェクト間のシナリオに関する協力イニシアティブ(シナリオ・イニシアティブ)
  • 共催:
    東京大学気候と社会連携研究機構
    国立環境研究所気候危機対応研究イニシアティブ
    東京大学未来ビジョン研究センターJMIP研究ユニット
  • 定員:会場参加:50名 / オンライン参加:300名(定員に達し次第、受付を締め切ります)
  • 参加申込:
    参加には事前登録が必要です (参加費無料)
    申込締切:4月13日(月) 正午
    登録フォーム:https://forms.gle/FYekfXiSSWtBumsL8(※申込締切:4月13日(月) 正午)

    ※東京大学 未来ビジョン研究センターおよび気候と社会連携研究機構は本イベントの情報を提供するため、また、今後の活動についての情報を提供するため、皆様の個人情報を収集させていただいております。この情報はいかなる第三者にも開示いたしません。

3.プログラム(予定)

第1部:シナリオ研究の最新動向

  • 15:10-15:20
    CMIPワークショップについての報告や情報共有
    羽島知洋(海洋研究開発機構(JAMSTEC))
  • 15:20-15:30
    CMIPワークショップについての報告や情報共有
    イリーナ・メルニコワ(国立環境研究所 (NIES), IPCC WG1 AR7 LA)
  • 15:30-15:40
    緩和シナリオの確率論的気候評価を支えるRCMIPの最新動向
    筒井純一(電力中央研究所)
  • 15:40-15:50
    気候変動影響のエミュレーションとその活用
    高倉潤也(国立環境研究所(NIES))
  • 15:50-16:10
    質疑応答
  • 休憩
    16:10-16:25

第2部:IPCC AR7に向けたシナリオ研究の今後

  • 16:25-17:20
    討論

    モデレーター
    高橋潔(国立環境研究所, IPCC WG2 AR4/AR5 LA)

    登壇者
    立入郁(海洋研究開発機構、IPCC WG1 AR7 CLA)
    花崎直太(国立環境研究所, IPCC WG2 AR7 LA)
    長谷川知子(立命館大学, IPCC WG3 AR7 LA)
    杉山昌広(東京大学, IPCC WG3 AR7 CLA)
    行政ご担当者(調整中)
  • 17:20-17:30
    閉会挨拶

4.登壇者略歴

羽島 知洋(海洋研究開発機構 JAMSTEC)
海洋研究開発機構(JAMSTEC)環境変動予測研究センター・地球システムモデル開発応用グループの主任研究員/グループリーダー代理。MIROC等の地球システムモデル開発と気候—炭素循環相互作用研究に従事。2022年度日本気象学会堀内賞受賞。CMIP等を通じIPCC評価にも貢献。

イリーナ・メルニコワ(筑波大学)
炭素循環・気候フィードバックを専門とする地球システム研究者。2020年に東北大学にて博士号を取得。フランス(IPSL/LSCE)および日本(国立環境研究所)での博士研究員を経て、2026年4月より筑波大学助教。

筒井 純一(電力中央研究所)
1989年3月東京大学工学部卒業。1991年3月東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。2011年12月東京大学大学院新領域創成科学研究科にて博士(環境学)取得。1991年4月より一般財団法人電力中央研究所。1994年4月~1996年3月NCAR(米国大気研究センター)客員研究員。

高倉 潤也(国立環境研究所)
2008年九州大学大学院修士課程修了後、民間企業で勤務。2015年九州大学大学院博士課程修了(社会人博士)。2016年国立環境研究所に着任し、以降、統合評価モデルを用いた気候変動影響評価に関する研究に従事。現在、同研究所社会システム領域主任研究員。

高橋 潔(国立環境研究所)
1995年京都大学工学部衛生工学科卒業。博士(工学)。1996年に国立環境研究所入所。2025年より同社会システム領域・領域長。AIM(アジア太平洋統合評価モデル)の開発に従事し、水需給・農業・健康等の温暖化影響評価、適応策、温暖化リスク評価を研究。IPCC第4次・第5次評価報告書・極端現象特別報告書の代表執筆者。

立入 郁(海洋研究開発機構)
1999年東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。その後、日本学術振興会特別研究員、長崎大学助手、ブリティッシュコロンビア大学客員研究員、国際協力機構短期専門家などを経て、現在、海洋研究開発機構地球環境部門環境変動予測研究センター地球システムモデル開発応用グループ・グループリーダー。2020~2024年国立環境研究所主任研究員(クロスアポイント)。IPCC第6次評価報告書執筆協力者(CA)(WG1第5章)、第7次評価報告書統括執筆責任者(CLA)(WG1第9章)。

花崎 直太(国立環境研究所)
東京都生まれ。2006年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。専門は水文・水資源学。2006年に国立環境研究所入所。2018年より同気候変動適応センター気候変動影響評価研究室室長。2022年より東京大学大学院工学系研究科客員教授。自然の水循環と人間の水利用・水管理を統合的に扱うことのできる水資源モデルの開発に取り組んでいる。このモデルを利用することで、全球から流域まで、さまざまなスケールの気候変動影響の評価と水問題の分析をしている。IPCC第7次評価報告書第16章(水)の代表執筆者を務める。

長谷川 知子(立命館大学)
2011年に京都大学で博士(工学)取得。国立環境研究所にて研究員等を経て、2019年立命館大学理工学部准教授、2024年より現職。2019~2023年にIPCC第6次評価報告書第3部作業部会代表執筆者。2025年~同第7次評価報告書第3部作業部会代表執筆者。2023年輝く女性研究者賞(科学技術振興機構)、2025年日本学術振興会賞受賞。主に、統合評価モデルを用いた気候変動の緩和および食料・土地利用、持続可能な開発に関する研究に従事。

杉山 昌広(東京大学)
東京大学未来ビジョン研究センター教授。気候変動政策、気候工学、統合評価、シナリオ分析を専門とし、気候変動に関する分野横断的な研究と政策研究に従事。IPCC第7次評価報告書第3作業部会第15章(CDR)の統括執筆責任者を務める。シナリオ・イニシアティブの運営にも携わっている。