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2025年1月6日

受賞のお知らせ~
一ノ瀬 俊明 専門職(シニア研究アドミニストレーター)が在日フランス大使館よりタラ オセアン賞ファイナリスト6選(第4回サイエンスフォトコンテスト「科学の幽玄」)を受賞

概要

受賞者氏名: 一ノ瀬 俊明(連携推進部)
賞の名称:  6 finalistes, Le prix Tara Océan, La 4ème édition du concours d’images scientifiques “Beauté Cachée de la Science”(タラ オセアン賞ファイナリスト6選(第4回サイエンスフォトコンテスト「科学の幽玄」))
授賞機関:  L’Ambassade de France au Japon(在日フランス大使館)
受賞年月日: 2024年12月10日
受賞対象:  Soleil, Nuages, Végétation, Rochers(太陽、雲、植生、岩石)

一ノ瀬 俊明 専門職(シニア研究アドミニストレーター)(後列中央)
©Ambassade de France au Japon | 在日フランス大使館

ひとこと

栃木県日光市の足尾荒廃地で撮影しました。ここでは近代以降の銅の精錬による深刻な大気汚染により、森林が広大に失われましたが、人類の不断の努力により、山の斜面に緑が回復してきました。斜面の一部に雲がかかり、植生が回復した場所と岩石・土砂が露出した場所が混在しているため、四種類の地表面温度をサーモカメラ(低温部:紫、高温部:黄)で見ることができます。私は1990年に農林水産省の技術官僚(砂防工学:山腹斜面の浸食防止技術)として、栃木県足尾町の現場に赴任し、当該地域の国有林野緑化事業に従事した経緯があります。本作品はその30年後に行われたUAVの空撮画像ですが、これらのデータに、当時自らが従事していた事業の成果を確認することができました。こうした森林の大規模な回復により、野生動物の生息数も増加してきています。

受賞作品