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2023年12月21日

受賞のお知らせ~
三成 映理子 特別研究員が一般社団法人環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会より優秀ポスター発表賞を受賞

概要

受賞者氏名: 三成 映理子(資源循環領域)
賞の名称:  優秀ポスター発表賞
授賞機関:  一般社団法人環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会
受賞年月日: 2023年10月30日
受賞対象:  県外最終処分に向けた処理・処分シナリオの総合的比較検討の試み, 第12回環境放射能除染研究発表会, 同要旨集, 56, 2023

ひとこと

この度第12回環境放射能除染研究発表会において優秀ポスター賞を頂きました。東京電力福島第一原子力発電所事故後に行われた除染作業等によって発生した除去土壌や放射性物質汚染廃棄物は、2045年までに福島県外での最終処分実現を目指し、最終処分を容易にするためにできる限り減容化するなどの技術開発戦略の方向性が示されています。県外最終処分の対象物の中でも、仮設灰処理施設で溶融処理された熱処理飛灰は、セシウムが濃縮されるため、放射能が高く、現在様々な減容化・再生利用等の処理技術の研究開発が行われており、最終処分方法との相互関係を考慮した上で、合理的な最終処分シナリオを示す必要があります。本研究では、減容化処理技術の組み合わせのオプションを評価対象として、処理・処分シナリオの設定とその効果の推計を行いました。これによって、各シナリオのマスバランス・放射能濃度・経済性が明らかになり、このような分析結果が本発表賞の受賞につながったのだと思っています。この受賞を励みに、福島の環境再生を目指して、県外最終処分に係る技術システムの研究開発に一層励み、積極的に研究成果等の発信をしていく所存です。