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2022年8月15日

国立環境研究所のオンラインマガジン「環環」に掲載された過去記事における問題につきまして

 日頃より当研究所の環境研究につきまして、ご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

 この度、当研究所の資源循環領域が発行するオンラインマガジン「環環」2016年12月号記事につきまして、既存の記事との類似点が多く剽窃ではないかとのご指摘を外部の方からいただきました。関係者で確認したところご指摘の通りであり、剽窃に該当すると判断し、ただちに当該記事を削除致しました。

 当該記事は広報の一環で専門用語を一般的に解説した記事であり、特定不正行為(発表された研究成果の中に示されたデータ、研究結果等のねつ造、改ざん及び盗用)には当たらないものの、研究者倫理に反する不適切な行為であるため、以下の調査を行いました。
 ① 剽窃チェックツールを用いて確認しました。その結果、本文の40%以上が類似または同一
   と判定されました。
 ② 既に退職している当該記事の著者への事実確認を行いました。著者からは、当該記事を自
   分の名前で公表したことは事実であること、自分の得意分野ではないこともあり関連記事
   を集めて作成したこと、本件は全く自分の不注意と認識不足によるもので深く反省してい
   る旨、回答がありました。
 これらを踏まえ、当研究所においては、以下に示す主な再発防止策を含めた速やかな是正措置を講じたところです。
 1)研究倫理の周知や研究上の不適正行為の理解に関する研修等の徹底
 2)記事執筆の際の注意喚起の徹底及び不適正行為に関するチェックの強化
 なお、当該記事の著者は既に退職しており、懲戒処分等の対象とならないと判断しました。

 当研究所として、この度の事態を深刻に受け止めますとともに、皆様の信頼を損なう行為がありましたことを深くお詫び申し上げます。また、本オンラインマガジンの記事を始めとする当所ホームページコンテンツを再び安心して楽しんでいただけますよう、最大限努力して参りますので、引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。

国立研究開発法人国立環境研究所