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2021年9月30日

生物多様性第二の危機

コラム2

 生物多様性は大きく分けて4つの危機、すなわち開発や乱獲による危機(第一の危機)、人間による働きかけの不足による危機(第二の危機)、外来生物や化学物質による危機 (第三の危機)、気候変動など地球環境の変化による危機 (第四の危機)にさらされています。生物多様性第二の危機とは、里山の手入れ不足など、人為的な利用・管理の停止によって生態系のバランスが崩れて種の絶滅や生息地の縮小が生じることをさします。例えば、レッドリストで絶滅危惧種にランクされているチョウ類のうち、半数以上の種に対する管理放棄が主要な減少要因となっています。その多くは草刈りの停止に伴う半自然草地の遷移の進行によるものですが、捕獲されず過剰に増加したシカによって幼虫が食べる草が減少した結果、絶滅に瀕しているチョウ類もいます。

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