2009年9月30日
侵入生物・組換え生物による遺伝的多様性影響評価に関する研究(特別研究)
平成18〜20年度
国立環境研究所特別研究報告 SR-88-2009
本報告書は、平成18~20年度の3年間にわたって実施した特別研究の成果を取りまとめたものです。 この報告書で取り上げた侵入生物とは、人間の活動に付随して侵入する生物のことを指します。このような侵入生物の種数は1990年代以降の世界的な自由貿易のひろがりにより、日本においても加速度的に増加することが予想されています。このような背景を踏まえて、本研究では、遺伝子の多様性(遺伝的多様性)を脅かす人為的要因として「遺伝子組み換え生物の拡散」と「人為的な生物の移送」に焦点をあて、こうした行為が、在来種の地域個体群にどのような影響を与えているかを解明しました。本報告書の中で示された知見が今後さらに充実し、侵入生物防除対策へ生かされることを期待しています。
(生物圏環境研究領域 中嶋 信美)
関連研究者
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