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 子供のころ読んだ本に、太陽はしだいに膨張し、50億年後には地球が飲み込まれると書かれていた。そのころは自分の人生がいつかは終わることを受け入れられていなかったので、50億年後であっても地球の終わりがあるというのがショックだった。何十億年生きるつもりだったのか。
 それよりはずっと短い時間スケールだが、日本では平均して1万年に一回ぐらいの頻度で破局噴火と呼ばれる火山の大噴火があるという。最近では7300年前に鹿児島県南方沖で鬼界カルデラ噴火があった。九州の縄文文化が壊滅し、関東でも10センチほども火山灰が積もったらしい。
 いつかは死ぬと分かっていても、生きていてうれしいと思いながら日々を過ごしたい。自然や社会がいずれ壊滅的な打撃を受けるとしても、いま、この地上で暮らせてうれしいと思いながら日々を過ごしたいし、そう思える地上であってほしい。噴火警戒レベルが3に引き上げられた箱根でプチ夏休みを過ごしながら、そんなことを考えた。

(T)

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