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第59回日本応用動物昆虫学会賞

  • 受賞者:
    五箇公一
  • 受賞対象:
    Biosecurity measures to prevent the incursion of invasive alien species in Japan and to mitigate their impact (Rev.Sci.Tech., 29(2), 299-310, 2010)
  • 受賞者からひとこと:
     この度、国立環境研究所生物多様性プロジェクト、環境省環境研究総合推進費、および農水省農林水産技術高度化事業等のプロジェクト研究として実施して参りました「特定外来生物セイヨウオオマルハナバチの生態リスク評価および対策」が当該学会の学会賞をいただけることとなりました。農業用生物資材として導入され国内のトマト生産にも多いに貢献している外国産マルハナバチが野生化とともに在来種に悪影響を及ぼし、侵略的外来生物としてのレッテルが貼られ、農業VS環境という図式ができてしまった中で、我々研究チームは生態リスクを科学的に検証するとともに、その具体的管理対策を提言し、これらの成果に基づき、国内初の産業管理外来種として特定外来生物に指定されることとなりました。本研究課題を皮切りに当研究チームは、様々な外来生物研究を推進し、その成果は国際的な評価を受けるとともに、環境省をはじめとした様々な省庁の環境政策にも貢献を果たしてきました。今後も日本および世界の生物多様性保全を目指して生態リスク管理研究を発展させて参りたいと思います。

第24回地球環境大賞 審査員特別賞(フジサンケイグループ)

  • 受賞者:
    町田敏暢
  • 受賞対象:
    CONTRAILプロジェクト
  • 受賞者からひとこと:
     CONTRAILプロジェクトチーム(国立環境研究所、気象研究所、日本航空、ジャムコ、JAL財団)が、フジサンケイグループの主催する第24回地球環境大賞の特別賞を受賞しました。地球環境大賞は持続可能な社会の実現に寄与する技術・製品開発、環境保全活動・事業の促進、地球環境保全に対する意識の向上を目的とした活動を顕彰する制度です。CONTRAILプロジェクトは、民間航空機を使った温室効果ガスの広範囲にわたる3次元分布とその長期変動の観測が地球規模での炭素循環メカニズムの解明に欠かせないデータを提供するなど、この分野での研究を支えていることが評価されました。授賞式は2015年4月9日に明治記念館にて行われ、臨席された秋篠宮ご夫妻からも激励をいただきました。

平成26年度一般社団法人日本リモートセンシング学会 優秀論文発表賞

  • 受賞者:
    SHI YUSHENG、松永恒雄
  • 受賞対象:
    High-resolution mapping of biomass burning emissions in Southeast Asia during 2001-2010
  • 受賞者からひとこと:
     この度、バイオマス燃焼排出量の高解像度マッピングの研究で、日本リモートセンシング学会優秀論文発表賞を受賞したことは私にとって大変な名誉です。本研究では、2001年から2010年の東南アジアのバイオマス燃焼について、1 kmメッシュの高解像度で新たな排出インベントリを開発しました。このインベントリは、熱帯域の火災が炭素収支に及ぼす潜在的な影響の総合的な評価を可能にするものであると同時に、東南アジアの発展途上国が適切な地球温暖化の影響緩和策を策定するために必要な基盤的情報も提供します。また、これらの国々の政策立案者が陸域生態系の管理や大気汚染防止のガイドラインを立案する際にも本インベントリは役立つことでしょう。今後は地球温暖化や大気質に対するバイオマス燃焼排出の寄与に関する研究を進める予定です。