新刊紹介
国立環境研究所年報 平成26年度
本年報は、第3期中期計画(平成23~27年度)の4年目にあたる平成26年度の活動状況をとりまとめ、(1)環境研究の柱となる8つの研究分野、(2)緊急かつ重点的な対応が求められている課題、あるいは次世代の環境問題に先導的に取り組む課題を扱う10の課題対応型研究プログラム、(3)環境研究の基盤となる長期的な取り組みが必要な研究基盤の整備、(4)災害環境研究の研究成果を報告しています。また、本年報には、環境情報の収集・提供業務活動の概要、研究施設・設備の状況、研究成果発表、その他研究所の活動の全体像を知る上で役に立つ様々な資料が掲載されています。
環境儀No.57「使用済み電気製品の国際資源循環~日本とアジアで目指すE-wasteの適正管理~」
国立環境研究所では、国際資源循環研究として、国内外で発生し、国を越えて移動する使用済み電気製品(E-waste)を対象として、フローや適正管理のあり方を調べ、政策提言を行ってきました。
また、アジア各国研究機関との共同研究により、アジア諸国の使用済み電気製品の処理状況とその健康や環境への影響などの調査研究にも取り組んでいます。
本号では、これらの研究活動と研究成果を紹介しながら、日本とアジアの使用済み電気製品の適正管理と資源循環について考えています。
環境報告書2015
本報告書は、2014年度における国立環境研究所及びその職員が取り組んだ環境配慮や環境負荷低減等の活動状況を取りまとめたものです。「地球温暖化防止」や「循環型社会形成」などの環境配慮の項目ごとに、図表や写真等を用いつつ取組結果や取組内容を紹介するとともに、今後に向けた取組の概要も記載しています。
また、“環境コミュニケーション”の重要な手段の一つである環境報告書をより多くの方に読んでいただけるよう、本報告書は環境配慮等の活動状況の説明だけでなく、環境問題を研究している研究者によるコラムなど、研究所ならではの情報も広く紹介しており、読み物として楽しんでいただけるような構成になっています。
是非ご一読いただき、忌憚のないご意見をお寄せくださるようお願いいたします。