2012年12月28日
編集後記
これからの季節、太平洋側では澄んだ青空の広がる日が多くなります。晴れ渡った空は気持ちのよいものですが、大陸からの季節風の強まりとともに汚染物質の輸送の影響も大きくなる季節です。大気汚染の問題が、公害から越境大気汚染、更には今号の特集で取り上げられたように地球規模、また気候影響にまで発展してきています。その背景には、人間活動の高まりもありますが、かつては見えなかった現象を捉える観測技術や知見の向上があります。目に見えないものを意識することはなかなか難しいものですが、その影響が目に見えてきてからでは取り返しのつかない状況になっているとも限りません。そうならぬよう、見えないものを可視化し示していくことは、研究者の責務の1つなのだと感じます。そして、このニュースが少しでもその役を果たしていればと願っています。
(A.H.)
目次
- 国立環境研究所ニュース31巻5号
- 地球温暖化における大気汚染物質の役割
- 大気汚染と気候変化の新たな関係:地球温暖化のもうひとつの原因●特集 大気汚染と気候変化● 【シリーズ重点研究プログラムの紹介:東アジア広域環境研究プログラム」から】
- エアロゾルの化学組成とその気候変動への影響●特集 大気汚染と気候変化● 【研究ノート】
- 短寿命気候汚染物質: (Short-Lived Climate Pollutants: SLCPs)●特集 大気汚染と気候変化● 【環境問題基礎知識】
- 持続可能社会を目指した叙述シナリオの作成:技術・産業・経済の側面【シリーズ先導研究プログラムの紹介:「持続可能社会転換方策研究プログラム」から】
- 「地球環境モニタリングステーション波照間 20周年記念イベント」開催報告【行事報告】
- 「第9回日韓中三カ国環境研究機関長会合(TPM9)」の開催【行事報告】
- 表彰
- 新刊紹介