2015年9月30日
放射性物質によって汚染された廃棄物の問題
コラム3
原発事故で放出された放射性物質は、東日本の広範な地域に沈着しました。これらの地域では、放射性セシウムを含む一般廃棄物が焼却施設で処理され、放射能濃度の高い焼却灰が発生しました。また、下水道や上水道では、放射性セシウムが付着した土壌が下水処理や浄水過程に流入し、汚泥の放射能濃度が上昇しました。農村部では、放射性セシウムを含む稲わらや堆肥が発生し、さらに、除染による、多量の除去土壌や除染廃棄物も発生しています。
このように、東日本の各地では、多種多様かつ多量の汚染廃棄物が発生しており、今後も発生し続けることが予想されます。廃棄物の処理は、発生~分別・保管~収集運搬~中間処理(焼却・破砕・洗浄等による減容化・濃集・分離)~再生利用~最終処分と様々なプロセスが必要ですが、各プロセスでは、前例のない様々な課題に直面しています。これらの廃棄物の処理が滞ると、除染活動や復興、通常の生活や産業活動に大きな支障をきたします。
図3:放射性物質に汚染された様々な廃棄物と処理処分過程での放射性セシウム(Cs)の移行(模式図)
目次
- 被災地の環境再生をめざして~放射性物質による環境汚染からの回復研究~環境儀 NO.58
- 災害環境研究 これまでとこれからInterview 研究者に聞く
- 国立環境研究所が進める災害環境研究コラム1
- 放射性物質・放射能・放射線、放射性セシウムについてコラム2
- 放射性物質によって汚染された廃棄物の処理・処分に関する研究コラム4
- 放射性物質の環境中での動きコラム5
- 環境中の放射性物質の動きと影響に関する研究コラム6
- 福島県にできる環境創造センターと国立環境研究所福島支部コラム7
- 放射性物質による環境汚染からの回復研究Summary
- 環境回復研究の現状と国立環境研究所で進める災害環境研究研究をめぐって
- 国立環境研究所の災害環境研究(環境回復研究)のあゆみ
- これまでに公開した災害環境研究(環境回復研究)関連の文書
- PDFファイル環境儀 NO.58 [9.5MB]
目次
- 被災地の環境再生をめざして~放射性物質による環境汚染からの回復研究~環境儀 NO.58
- 災害環境研究 これまでとこれからInterview 研究者に聞く
- 国立環境研究所が進める災害環境研究コラム1
- 放射性物質・放射能・放射線、放射性セシウムについてコラム2
- 放射性物質によって汚染された廃棄物の処理・処分に関する研究コラム4
- 放射性物質の環境中での動きコラム5
- 環境中の放射性物質の動きと影響に関する研究コラム6
- 福島県にできる環境創造センターと国立環境研究所福島支部コラム7
- 放射性物質による環境汚染からの回復研究Summary
- 環境回復研究の現状と国立環境研究所で進める災害環境研究研究をめぐって
- 国立環境研究所の災害環境研究(環境回復研究)のあゆみ
- これまでに公開した災害環境研究(環境回復研究)関連の文書
- PDFファイル環境儀 NO.58 [9.5MB]