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 本年7月に、国公研が国立環境研究所として再出発するのを記念して、前号(No.1)と本号(No2)で、OBの方々の所感や意見を論評として掲載してきました。その中で、新組織への大きな期待や激励が多く寄せられていますが、一方で、今後の行政官庁の研究所としてのあり方と、国際化時代の研究の進め方に対する心配や問いかけの声も聞かれ、所員一同、奮起して対処しなければならないと感じているところです。

 これからの国際化のあり方については、国家や民族が受けついできた文化・風俗・風土などの地域性や独自性を維持・発展させることと、政治・経済の面では、世界的な均質化を進めることが重要であると言われています。研究に関しても、わが国が培ってきた方法論などを大切にしつつ、わが国固有のフィールドを充分活用した環境研究を進めて、全地球環境の保全に役立てることが重要ではないでしょうか。

 さて次号では、新組織の概要と、地球環境研究G並びに地域環境研究Gで取り組むプロジェクト研究の内容を紹介する予定です。(T.T.)