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同じ国立試験研究機関の立場から

論評

国立衛生試験所食品添加物部第二室長 米谷 民雄

 現在,多くの国立試験研究機関において,組織と業務の見直しが行われている。今回,国公研が名称を変更するとともに,現実の要求に対応するため,大幅な組織改革を実施し,プロジェクト研究を前面に出されたことは,当然のこととして受けとめられた。しかし一方では,国公研も変わるのかと,時の流れを感じもした。今後は益々,行政政策遂行のための研究機関であることが求められるであろうが,環境科学研究のメッカとして,これからも活躍していただきたい。今回の組織改革で,プロジェクト研究部門と基礎研究部門の二本立てとなったが,評価基準の異なる部門をかかえる機関では,成果や業績の評価方法が課題となる。この点においても,国立環境研究所がお手本を示されることを期待している。

(まいたに たみお,元環境保健部慢性影響研究室)