ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方
2015年10月30日

新刊紹介

環境儀No.58「被災地の環境再生をめざして~放射性物質による環境汚染からの回復研究~」

No.58表紙
研究者:大原利眞、大迫正浩、山田正人、林誠二、玉置雅紀

 国立環境研究所では、東日本大震災直後から、がれきや放射性廃棄物の処理処分、放射性物質の環境への影響、地震・津波による環境変化・影響、地域環境創生などの災害環境研究に取り組んできました。
 本号では、災害環境研究の中でも、特に力を注いできた放射性物質による環境汚染からの回復研究のこれまでと今後について紹介します。

NIES Annual Report 2015

annual
NIES Annual Report

「NIES Annual Report 2015」は、海外に向けて、国立環境研究所の最近の研究成果を紹介する英文の年次報告書です。今回の報告書は、第3期中期計画(平成23~27年度)の4年目にあたる平成26年度の活動状況を中心にとりまとめ、トピック的に多くの図表を掲載し、研究成果を紹介しています。

国立環境研究所研究プロジェクト報告 第109号「都市大気における粒子状物質削減のための動態解明と化学組成分析に基づく毒性・健康影響の評価」

表紙
SR-109-2015

 本報告書は、平成24~26年度の3年間にわたって研究所が実施した微小粒子状物質(PM2.5)を含む粒子状物質の 1) 発生源情報、大気動態の基礎的理解に基づいた大気濃度分布の把握、2) 化学組成に基づいた毒性・健康影響評価、についての研究成果を取りまとめたものです。本研究では、夏季関東のPM2.5は有機物、硫酸イオン、硝酸イオンが主要成分であること、大気中で捕集した粒子状物質による酸化ストレスの発現は実験室で生成した二次生成有機粒子による酸化ストレスの発現と比べてかなり低いことなどが明らかとなりました。

国立環境研究所研究プロジェクト報告 第110号「MRI画像解析と同位体解析による栄養塩や温室効果ガスの底泥からのフラックス予測」

表紙
SR-110-2015

 本報告書は、既存の非破壊画像化技術と底泥間隙水の栄養塩や溶存ガスの濃度と同位体分析によるプロセス解析手法を組み合わせることで、底質環境の新たな解析手法の確立を行った研究成果について取りまとめたものです。特に、底泥の物理構造のうち巣穴構造をMRI分析技術により明らかにし、メタンなど温室効果ガスのガス泡構造をX線CT測定技術により明らかにした点が、世界的にも類を見ない新しい知見と考えられます。