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 公の研究機関についての巻頭言を読み、ある映画を思い出しました。それは、難病を患う息子の治療法を両親が独学で考案した実話に基づいた話でした。その中で、ある物質が息子の治療薬となる可能性を見出した両親に、専門家が「他の患者への効果が不明」などと懐疑的な態度を取ります。私がこの映画を見たのは、公の研究に憧れて当研究所に採用された年のことで、時として個人に対して冷たいという公の研究の描かれ方に衝撃を受けました。また、先日読んだ新聞記事で、著名な研究者が「社会として何万分の1の死亡率というリスクを受け入れるか否かという議論は必要である。しかし、1人の身近な人間の死は何と受け入れがたいことか、ということも痛感する。」と語っていたことも思い出します。公の研究の責任と限界を自覚して、謙虚に研究していきたいと思います。

(M.K.)

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