「独立行政法人 国立環境研究所 公開シンポジウム2012」開催のお知らせ
国立環境研究所では、毎年6月の環境月間にあわせて公開シンポジウムを開催しています。今年は、東京及び京都において、環境研究の成果の一端をご紹介するとともに、東日本大震災後の復旧復興に向けたこの1年間の当研究所の取り組みについてご報告いたします。
メインテーマ
『大震災と環境再生~災害に立ち向かう環境研究の最前線~』
内容
平成23年3月11日に発生した東日本大震災から1年以上が経過しました。この間、国をあげて被災地の復旧・復興が進められましたが、国立環境研究所も大震災直後から、大量に発生したがれきの処理・処分に取り組むとともに、環境中に放出された放射性物質のモニタリングや動態の予測をおこなってきました。さらに、復興都市づくりや環境とエネルギー問題についても、これまでの環境研究の成果を活かした取り組みをおこなっています。
今回の公開シンポジウムでは、当研究所のこの1年間の取り組み、とくに被災地や当研究所において実施した観測、調査・研究、対策支援を通じて得られた経験や知見などについてご報告いたします。
なお以上の講演のほか、来場者の皆様と対話しながら研究者が説明するポスターセッション(16件)を予定しています。
日時・会場
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東京会場開催日時 : 平成24年6月15日(金)12:00~17:30
開催場所 : メルパルクホール(港区芝公園2-5-20)
アクセス : JR浜松町駅より徒歩10分/都営三田線芝公園駅より徒歩2分
都営浅草線・大江戸線大門駅より徒歩4分 -
京都会場開催日時 : 平成24年6月22日(金)12:00~17:30
開催場所 : 京都シルクホール(京都産業会館8階 京都市下京区四条通室町東入ル)
アクセス : 京都市営地下鉄烏丸線四条駅・阪急京都線烏丸駅より徒歩3分
参加申し込み方法
参加ご希望の方は、次のいずれかの方法によりお申し込みください。
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ハガキ・FAX氏名、連絡先住所、電話番号、FAX番号、E-mailアドレス、参加希望会場(東京または京都)を明記の上、下記登録事務局宛にお送りください。後日、参加証をお送りします。
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〒171-0042 東京都豊島区高松1-1-11
(株)ステージ内 (担当:佐河、服部)
TEL:03-3958-5292 FAX:03-5966-5773
E-mail:info_nies2012@stage.ac
国立環境研究所公開シンポジウム2012プログラム
12:00~13:00 | ポスターセッション | |||||
13:00~ | 開会挨拶 理事長 大垣眞一郎 | |||||
13:10~ | 講演1 | 「廃棄物と放射能問題のこれまでとこれから ~研究所での取り組みを中心に~」 … |
大迫政浩 | |||
13:50~ | 講演2 | 「災害廃棄物および放射性物質汚染廃棄物 の焼却処理に関する課題への対応」 … |
倉持秀敏 | |||
14:30~ | 講演3 | 「放射性物質の環境中の挙動を追う ~多媒体(マルチメディア)モデルの開発 と応用~」 ……………………………… |
鈴木規之 | |||
15:10~15:25 | 休憩 | |||||
15:25~ | 講演4 | 「宮城県内津波被災地における長期的環境 モニタリング」 …………………………… |
中山祥嗣 | |||
16:05~ | 講演5 | 「環境にやさしく情勢変化にも強い都市に向けて ~資源の有効利用の視点から~」 … |
藤井 実 | |||
16:45~ | 閉会挨拶 理事 佐藤 洋 | |||||
16:50~17:30 | ポスターセッション | |||||
ポスターセッション(予定)
1. 東日本大震災からの復旧・復興への取り組み
2. 都市ごみ焼却灰や土壌などへ集まった放射性セシウムの水への溶出しやすさ
3. 津波堆積物の化学性状把握に向けた取り組み~化学分析調査と汚染可能性分類手法の検討~
4. 化学物質で汚染された津波堆積物の早期特定に向けて~津波氾濫シミュレーションの活用と課題~
5. 津波被災地の化学物質汚染をバイオアッセイで検証する~化学分析と生体異物センサーの適用~
6. 震災後の東日本沿岸域の海水と二枚貝中の放射性物質~環境試料タイムカプセルを開いてみると~
7. 湿地生態系から観た流域の環境放射性物質汚染
8. 『沈黙の春』から50年-レイチェル・カーソンの環境思想と放射能汚染
9. 東日本大震災後のエコチル調査の進捗状況
10. これからの日本の電力供給の姿とは~短期的・中長期的シナリオの定量的検討~
11. 省電力型研究環境の構築に向けて~低炭素社会実現に向けた国立環境研究所の試み~
12. 地球環境研究センターで展開される温室効果ガス観測
13. 地球温暖化で何がおこるか:将来環境予測の最前線
14. 北極高緯度土壌圏における近未来温暖化影響予測の高精度化に向けた観測及びモデル開発研究
15. 生物多様性の広域評価と効果的な保全に向けた対応策の検討
16. 長江流域圏から東シナ海への汚濁負荷量の再現