過去の環境儀から
これまでの環境儀から、環境リスクとのその評価・管理方法に関するものを紹介します。
NO.54 環境と人々の健康との関わりを探る~環境疫学~
研究所では、環境と健康との関わりについて、実験研究と疫学研究の二つの異なる手法を用いた研究に取り組んでいます。本号では、「環境疫学」が、人々の健康状態と環境との関わりを探ることによって、人の集団における健康問題に対する予防や対策に役立つことを解説するとともに、長年取り組んできた大気汚染の健康影響に関する疫学研究と、近年取り組む、子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)を中心に紹介しています。
NO.50 環境多媒体モデル~大気・水・土壌をめぐる有害化学物質の可視化~
化学物質は、環境中のさまざまな媒体(大気・川や湖・土壌など)の中を移動あるいは分配されます。環境中に放出された化学物質が、いつ、どこに、どのくらい出現するかを正確に予測することが、人と環境に悪影響を与えないよう、適切に管理するために重要です。研究所では、大気、水、土壌などの環境多媒体モデルを用いて、環境中の化学物質の動態を予測し、化学物質の管理に応用する研究に取り組んでいます。本号では、地理情報を環境管理に応用する環境多媒体モデル「G-CIEMS」を中心に紹介しています。
NO.47 化学物質の形から毒性を予測する~計算化学によるアプローチ~
研究所では、化審法に生態影響評価が導入されたことをきっかけに、水生生物による生態毒性試験の標準化や生態毒性を計算機で予測するための研究を行っています。本号では、化学物質の毒性の予測システムの開発について紹介しています。
NO.46 ナノ粒子・ナノマテリアルの生体への影響~分子サイズにまで小さくなった超微小粒子と生体との反応~
ナノマテリアルとは、非常に小さなサイズの物質をいいます。きわめて分子に近い生体内挙動を示すので、人体に対して、これまでの粒子とは異なる影響を及ぼす可能性があります。本号では、研究所が取り組む、ナノ粒子やナノマテリアルのヒトの健康への影響を中心とした安全性評価に関する研究について、その概要と成果を紹介しています。
NO.22 微小粒子の健康影響~アレルギーと循環機能~
研究所では、1990年代からディーゼル排気に関する研究を始め、2001 年度からは大気中微小粒子状物質(PM2.5)・ディーゼル排気粒子(DEP)等の大気中粒子状物質の動態解明と影響評価の研究を行っています。本号では、DEPなどの微小粒子のアレルギーや免疫機構に及ぼす影響や循環機能に関する研究の成果を紹介しています。
目次
- 大気環境中の化学物質の健康リスク評価~実験研究を環境行政につなげる~環境儀 NO.56
- 大気中の有害化学物質のリスクを評価するためにInterview 研究者に聞く
- コラム1突然変異と発がん
- コラム2細菌を用いた突然変異検出法と遺伝子導入動物を用いた突然変異検出法
- コラム3大気中の有害化学物質
- コラム4動物実験データに基づく発がんリスク評価
- みんなが曝露されている? ─リスク評価の重要性Summary
- 化学物質:リスク評価からリスク管理へ研究をめぐって
- 国立環境研究所における「有害大気汚染物質の リスク評価手法に関する研究」のあゆみ
- PDFファイル環境儀 NO.56 [3.7MB]
- (参考資料)「今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方について」(改定版)
- (参考資料)「今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方について」(改定版)に係るフロー図
目次
- 大気環境中の化学物質の健康リスク評価~実験研究を環境行政につなげる~環境儀 NO.56
- 大気中の有害化学物質のリスクを評価するためにInterview 研究者に聞く
- コラム1突然変異と発がん
- コラム2細菌を用いた突然変異検出法と遺伝子導入動物を用いた突然変異検出法
- コラム3大気中の有害化学物質
- コラム4動物実験データに基づく発がんリスク評価
- みんなが曝露されている? ─リスク評価の重要性Summary
- 化学物質:リスク評価からリスク管理へ研究をめぐって
- 国立環境研究所における「有害大気汚染物質の リスク評価手法に関する研究」のあゆみ
- PDFファイル環境儀 NO.56 [3.7MB]
- (参考資料)「今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方について」(改定版)
- (参考資料)「今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方について」(改定版)に係るフロー図