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2016年2月12日

第1回NIES国際フォーラム『アジアにおける持続可能な未来:熱望を行動に換えて』 (1st NIES International Forum “Sustainable Future in Asia: Converting Aspirations to Actions”) の開催報告について(お知らせ)

(環境省記者クラブ、筑波研究学園都市記者会同時配付)

    
平成28年2月12日(金)
国立研究開発法人 国立環境研究所
 企画部国際室   室長 近藤 美則
 企画部研究推進室 室長 青野 光子
 社会環境システム研究センター
    環境都市システム研究室
       主任研究員 藤井 実
  
 

   国立研究開発法人国立環境研究所(NIES)は、アジア地域の環境問題の解決に資することを目的として、2016年1月27日(水)~28日(木)にタイを拠点とするアジア工科大学院(AIT)において、第1回NIES国際フォーラム『アジアにおける持続可能な未来:熱望を行動に換えて』(1st NIES International Forum “Sustainable Future in Asia: Converting Aspirations to Actions”)を開催しました。本フォーラムでは、アジア地域において注目される4つのテーマ(低炭素社会の構築、廃棄物管理、生物多様性と生態系、環境モニタリング)について講演と議論を行い、また、各分野の専門家を招いてのパネルディスカッションも行いました。フォーラムの最後には主催者らによる共同声明を発表しました。

1.概要

 国立環境研究所(以下、NIESという)は、第1回NIES国際フォーラムとして、タイを拠点とするアジア工科大学院(以下、AIT)、東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(以下、IR3S)等と協働して、アジア地域の環境問題の解決と持続可能な発展への貢献をテーマとする国際フォーラムを開催しました。

 本フォーラムは、2015年に国際連合で持続可能な開発目標(Sustaibable Development Goal。以下、SDGs)が提唱され、またCOP21でパリ協定が採択されて、環境分野だけでなく国際社会にとって大きな転換点となったことを受けて、新しい研究協働を実現することを目指して開催されました。21世紀の世界の経済成長の拠点となったアジア地域において、人々が環境改善に高まる「熱望」を「行動」に転換していくべく、本フォーラムでは3機関の研究者に様々な分野の専門家を加えて講演と議論の機会を設けました。具体的には、アジア地域で特に注目される4つのテーマ(低炭素社会の構築、廃棄物管理、生物多様性と生態系、環境モニタリング)を取り上げました。各テーマとも、NIES、AIT、IR3Sを中心として、企業セクターや国際機関などからも講演者を招き、来場者も含めて多様なステークホルダー間で活発な意見交換がなされました。

 フォーラムの最後には、主催機関の代表者によって、今後の協働の在り方について、共同声明を発表しました。(共同声明の内容については、3.共同声明仮訳を参照のこと。)

2.開催概要

 日時:2016年1月27日(水)~28日(木)
 主催:国立研究開発法人国立環境研究所(NIES、日本)
    アジア工科大学院(AIT、タイ)
    東京大学 サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S、日本)
    Alliance for Global Sustainability-Asia(AGS-Asia、AIT、タイ)
 会場:アジア工科大学院 カンファレンスセンター 講堂
    Auditorium of Asian Institute of Technology Conference Center,
    Asian Institute of Technology, Pathumthani, Thailand

総参加者数:206名(講演者を含む)

開会式でのNIES住理事長の挨拶の様子
参加者の集合写真

3.共同声明仮訳

 2015年には、SDGsとパリ協定という国際社会の環境に対する強い意志が発せられた。SDGsは9月の国際連合総会によって合意され、パリ協定は12月のUNFCCC-COP21において採択された。これら合意は参加する各国の行動計画を加速するだけでなく、地域や都市の各レベルでのさらなる行動の必要性を強調するものである。また、持続可能な未来を達成するために、どのような行動が必要かという問いを浮き彫りにし、科学者、政策立案者、市民社会、産業界を含むすべてのステークホルダーの密接な協働の必要性を指摘している。

 アジアは世界最大の人口を抱え、経済の多様性も高く、環境の水準も様々であり、アジア地域でのこれまでの発展を解析して、環境対策への取り組みや次にとるべき本質的なステップを明らかにすることが重要となる。アジアの研究機関はこうした要請にこたえるための統合的な機能を果たすことが求められる。

 「アジアにおける持続可能な未来:熱望を行動に換えて」の国際フォーラムは、科学者、政策立案者、国際機関、企業によりなされた取り組みをともに理解しつつ、このアジア地域での持続可能な発展の妨げとなる課題を見極めることを目的として開催された。

 持続可能な発展における科学が担うべき役割を認識し、AIT、NIES、IR3SはAGS-Asiaとともに連携する意向を確認した。

1. 鍵となるステークホルダーを集め、環境問題における重要な知識(ナレッジ)や、持続可能な未来を達成するための解決策を共有し、広めることによって、アジアにおいて 国際フォーラムを継続的に実施する。

2. アジアにおける持続可能な未来に向けて、科学者、政策立案者、企業そして国際機関の間のネットワーク構築の新しい方法を模索するために、分野横断的な思考や問題解決のためのナレッジ・コミュニティ/コンソーシアムの基礎を構築する。

3. SDGsとパリ協定を地域、国、地方レベルでの行動に移して、真に持続可能な社会への移行を促すために、キャパシティビルディング等、アウトリーチや助言サービスを構築する。

署名式の様子
左から、福士謙介(東京大学IR3S教授)、住明正(NIES理事長)、山本和夫(AIT副学長)

5.問い合わせ先

国立研究開発法人国立環境研究所 社会環境システム研究センター
 環境都市システム研究室 藤井 実 主任研究員
   TEL:029-850-2447
   e-mail: forum(末尾に@nies.go.jpをつけてください。)

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