第13回 研究発表会、特別講演会報告
所内開催又は当所主催のシンポジウム等の紹介、報告
村野 健太郎
国立公害研究所の研究発表会としては最後になる平成2年度研究発表会が6月7日、8日に大山記念ホールで開催された。環境問題への意識の高まりもあって非常に盛会のうちに研究発表会を終えることが出来た。初日は特別研究を中心とした下記プログラムの発表が行われたが、研究成果も十分で、スライド、OHP等も見やすく、参加した人々には分かりやすい講演であった。この日は所外から約190名の参加者があり、遠くは宮城県あるいは関西地区方面からの参加者も見られた。また、佐々学元所長、久保田憲太郎元部長、あるいは山口武則元主任研究員といった懐かしい顔も見られた。
2日目の特別講演会は、文教大学教授、NHK解説委員の伊藤和明氏の講演があったが、大山ホールは満席であった。続いて、新しい国立環境研究所で地球環境研究グループと地域環境研究グループでそれぞれ、統括研究官に就任した秋元前部長と内藤前部長による将来を見据えた講演がなされた。これらの講演は内容的に非常に分かりやすく、示唆するところが大であったものと思われる。
(むらの けんたろう、セミナー委員会副委員長代理、地球環境研究グループ酸性雨研究チーム)

目次
- 国立環境研究所の発足に寄せて巻頭言
- 嵐に向かって翔べ論評
- 国立環境研究所組織の紹介論評
- 新たな研究所における研究企画の役割論評
- 国立環境研究所記念式典を挙行所内開催又は当所主催のシンポジウム等の紹介、報告
- 研究支援体制の役割論評
- 地球史,人類史の中での地球環境研究 −地球環境研究グループの発足にあたって−論評
- 「自然環境保全研究分野」の研究について論評
- 「環境保全対策分野」の発足に当たって論評
- 「環境リスク評価分野」の発足に当たって論評
- 社会環境システム部とは論評
- 化学と環境と論評
- 環境健康部の役割論評
- 基盤研究部門としての大気圏環境部論評
- 水・土壌・地下環境の保全をめざして論評
- 生物関連研究の新たな体制論評
- 環境情報のセンターを目指して論評
- 地球環境研究センターの任務 —地球環境の保全に向けて全体像の構築を—論評
- 環境研修センターの紹介論評
- 編集後記