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2022年4月28日

令和4年度の地方公共団体環境研究機関等と
国立環境研究所との共同研究課題について

【行事報告】

企画部研究推進室

 地方公共団体環境研究機関等(以下、地環研等)と国立環境研究所(以下、国環研)とが緊密な協力のもと、環境研究をよりいっそう発展させていくことを目標として、平成元年度より、両者の共同研究が実施されています。

 共同研究には、地環研等と国環研との研究者の協議により研究計画を定め、それに従って各々の研究所において研究を行うⅠ型共同研究と、全国環境研協議会と国環研の協議を経て国環研と複数の地環研等の研究者が参加するⅡ型共同研究の2種類があります。令和3年度には、表に示すように、5課題のⅠ型共同研究が実施されました。また、10課題のⅡ型共同研究が実施され、活発な研究交流を通じて環境研究の活性化に大きな役割を果たしています。令和4年度には、2課題のⅠ型共同研究と11課題のⅡ型共同研究が実施される予定です。

 このような共同研究を通じて地環研等および国環研双方の研究者が互いに交流することによって、環境科学研究の発展に寄与できるものと考えています。

令和3年度 共同研究実施課題一覧( I 型共同研究)
地環研機関名 課題名
埼玉県環境科学国際センター メチルシロキサンの環境中存在実態及び多媒体挙動に関する研究
大阪府立環境農林水産総合研究所 ライダー観測と化学分析結果を用いた黄砂エアロゾルの変質に関する研究
富山県環境科学センター ライダー観測データを用いた越境大気汚染物質の寄与に関する研究
神奈川県水産技術センター 東京湾における底棲魚介類群衆の資源変動に関与する要因の解明
茨城県霞ケ浦環境科学センター 現地アンケートに基づく霞ヶ浦の生態系サービスの経済評価に関する研究

令和3年度共同研究実施課題一覧( II 型共同研究)
提案機関 テーマ名
新潟県保健環境科学研究所 森林生態系における生物・環境モニタリング手法の活用
群馬県衛生環境研究所 光化学オキシダントおよび PM2.5 汚染の地域的・気象的要因の解明
埼玉県環境科学国際センター 生物応答を用いた各種水環境調査方法の比較検討
(公財)東京都環境公社 東京都環境科学研究所 LC-MS/MS による分析を通じた生活由来物質のリスク解明に関する研究
福岡県保健環境研究所 災害時等の緊急調査を想定した GC/MS による化学物質の網羅的簡 易迅速測定法の開発
鳥取県衛生環境研究所 廃棄物の不適正管理に起因する環境影響の未然防止に係る迅速対応 調査手法の構築
広島県立総合技術研究所 保健環境センター 沿岸海域における新水質環境基準としての底層溶存酸素(貧酸素水塊)と気候変動の及ぼす影響把握に関する研究
埼玉県環境科学国際センター 環境ストレスによる植物影響評価およびモニタリングに関する研究
横浜市環境科学研究所 里海里湖流域圏が形成する生態系機能・生態系サービスとその環境 価値に関する研究
大阪市立環境科学研究センター 河川プラスチックごみの排出実態把握と排出抑制対策に資する研究

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