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2016年7月28日

子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)の参加者に対する食事調査結果の報告開始について (お知らせ)

(筑波研究学園都市記者会配布)

平成28年7月28日(木)
国立研究開発法人 国立環境研究所
  環境リスク・健康研究センター
  エコチル調査コアセンター
     次    長 只見康信
     研究開発室長 中山祥嗣
 

   国立研究開発法人国立環境研究所は、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加している全国約10万人の就学前児童を対象として、食事調査(4.5歳時)を行っています。今般、こうした食事調査のうち、本人分の結果報告を開始します。調査結果は、それぞれの保護者に対して、平成28年7月28日以降、順次送付されます。こうした報告は、全参加者の調査回答が終了する平成31年度まで、継続的に実施されます。
   これにより、子育て中の保護者に対して、子どもの食事や栄養摂取の状況を知る参考としてもらい、今後13歳までの長期にわたるエコチル調査への継続的な参加協力を働きかけていきます。
   なお、就学前児童を対象に、こうした大規模な食事調査が実施されるのは、国内でも初めての試みです。全参加者への調査回答終了後、全国データを解析することで、子どもの食事・栄養摂取状況を明らかにするとともに、食事からの化学物質摂取量を推計するための基礎データ等として利用することを予定しています。
 

<概要>

 「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」は、環境省の調査事業として、国立研究開発法人国立環境研究所が中核的な実施機関となり、2011年1月に参加者の募集を開始した、大規模出生コホート(特定集団)研究です。国立環境研究所が全国調査のコアセンターとなり、国内15の大学等がユニットセンターを構成し、メディカルサポートセンターである、国立研究開発法人国立成育医療研究センターとの共同でエコチル調査を実施しており、2014年3月までに、全国約10万人の妊婦の方々に、エコチル調査への参加を登録していただき、無事、参加募集は完了しています。

 エコチル調査は、生まれた子どもたちが13歳になるまでを追跡する、縦断的疫学調査(参加者を長期にわたって追跡し、原因と結果について時系列で調査することで、因果関係を明らかにする調査)です。化学物質を含む様々な環境要因が、子どもの健康および成長発達にどのような影響を与えるかを解明することを目指して研究しています。

 実際に、各種の環境要因について、子どもの健康、成長発達への影響を調査する際にも、食事の影響は無視することができません。このため、エコチル調査では、妊婦の方々には妊娠期間中、子どものみなさんには就学前(4.5歳時)及び学童期(低学年、中学年)に、食事調査にご協力いただいています。

 この食事調査では、自記式調査票を用いており、就学前児については保護者による記入を依頼しています。今回、結果の報告を開始する、子どもの就学前(4.5歳時)における食事調査は、平成28年1月より開始しました。
(※食事調査の質問票は、東京大学大学院医学系研究科佐々木敏教授の開発した質問調査票(BDHQ3y)を、同教授の監修のもと改変したものです。)

 子どもの食事摂取、栄養摂取状況については、保護者の関心が高いことから、エコチル調査では初めて、就学前児(4.5歳時)の食事調査結果の報告を行うこととしました。食事調査の報告書には、主要栄養素(カルシウム、鉄、ビタミンC、食塩、脂肪)の摂取状況を、取りすぎ、少なすぎ、適切などがひと目でわかるよう、青、黄、赤の信号で表示されます。また、3大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)のバランスも表示され、子育て中の保護者の参考となるようデザインされています。

 今回の食事調査によって得られた結果については、日本における就学前児の食事・栄養摂取の基礎データとなることが期待されており、かつ、環境要因の影響を解析する際の重要な追加データとなります。10万人分の全データが揃うのは平成31年度であり、それ以降に順次解析を行い、結果の発表を行う予定です。

(参考)環境省エコチル調査ロゴマーク

○問い合わせ先

 国立研究開発法人国立環境研究所
 環境リスク・健康研究センター
 エコチル調査コアセンター
 tel:029-850-2086

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