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 今年は、慌ただしい一年であった。7月に、国立公害研究所から、国立環境研究所に衣替えし、10月には、地球環境研究センターが発足した。また、遅れていた地球環境研究総合推進費もようやく内示され、徐々にではあるが新しい体制での研究が進み始めた。

 地球環境研究センターでは、10月1日に発足記念式典が、10月26日には、開所記念講演会が催された。その報告記事が、本号に紹介されている。また、推進費についての紹介記事も掲載した。主任研究企画官の巻頭言にあるように、今後、地域の大気汚染や水質汚濁関連の研究に加えて、地球環境関連の研究の推進が望まれている。

 私事であるが、10月末に中国との共同研究のために蘭州や新彊の砂漠化地域に2週間程度滞在する機会を得た。乾燥化し、塩類が集積した土壌。農耕を営むために、はるかかなたの山ろくから掘られた地下水路。緑化のための多くの人々の努力。そこには、多くの研究テーマが残されている。今後、この共同研究で得られた成果を、我が研究所の地球環境研究の成果の一つとして紹介する機会をもてることを楽しみにしている。(K.O)