2020年5月1日
令和2年度の地方公共団体環境研究機関等と
国立環境研究所との共同研究課題について
企画部研究推進室
地方公共団体環境研究機関等(以下、地環研等)と国立環境研究所(以下、国環研)とが緊密な協力のもと、環境研究をよりいっそう発展させていくことを目標として、平成元年度より、両者の共同研究が実施されています。
共同研究には、地環研等と国環研との研究者の協議により研究計画を定め、それに従って各々の研究所において研究を行うⅠ型共同研究と、全国環境研協議会と国環研の協議を経て国環研と複数の地環研等の研究者が参加するⅡ型共同研究の2種類があります。
令和元年度(平成31年度)には、表に示すように、11の地環研等とともに10課題のⅠ型共同研究が実施されました。また、10課題のⅡ型共同研究が実施され、活発な研究交流を通じて環境研究の活性化に大きな役割を果たしています。令和2年度には、9課題のⅡ型共同研究が実施される予定です。
このような共同研究を通じて地環研等および国環研双方の研究者が互いに交流することによって、環境科学研究の発展に寄与できるものと考えています。
地環研機関名 | 課題名 |
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福岡県保健環境研究所 | アオコが生産するシアノトキシンのモニタリングに関する検討 |
長野県環境保全研究所 静岡県環境衛生科学研究所 |
定点カメラによるライチョウの生息環境モニタリング手法の開発 |
埼玉県環境科学国際センター | メチルシロキサンの環境中存在実態、多媒体挙動に関する研究 |
北海道立総合研究機構 | 河川横断工作物の改良による森里川海のつながり再生の影響把握 |
名古屋市環境科学調査センター | 粒子状物質に含まれる有機化学成分の長期変動の把握 |
沖縄県衛生環境研究所 | 沖縄県における赤土流出削減効果に関する研究 |
茨城県霞ケ浦環境科学センター | 霞ヶ浦の生態系サービスの経済評価と保全対策に関する研究 |
大阪府立環境農林水産総合研究所 | ライダー観測と化学分析結果を用いた黄砂エアロゾルの変質に関する研究 |
大阪府立環境農林水産総合研究所 | 琵琶湖・淀川水系における魚類・二枚貝類の分布および多様性情報の収集 |
富山県環境科学センター | ライダー観測データを用いた越境大気汚染物質の寄与に関する研究 |
提案機関 | テーマ名 |
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滋賀県琵琶湖環境科学研究センター | 新環境基準項目(底層DO等)のモニタリング手法および評価手法の構築に関する研究 |
埼玉県環境科学国際センター | 最終処分場ならびに不法投棄地における迅速対応調査手法の構築に関する研究 |
千葉県環境研究センター | 海域における水質管理に係わる栄養塩・底層溶存酸素状況把握に関する研究 |
埼玉県環境科学国際センター | 植物の環境ストレス影響評価とモニタリングに関する研究 |
東京都環境科学研究所 | 里海里湖流域圏が形成する生物生息環境と生態系サービスに関する検討 |
群馬県衛生環境研究所 | 光化学オキシダントおよびPM2.5汚染の地域的・気象的要因の解明 |
新潟県保健環境科学研究所 | 森林生態系における生物・環境モニタリング手法の活用 |
福岡県保健環境研究所 | 災害時等の緊急調査を想定したGC/MSによる化学物質の網羅的簡易迅速測定法の開発 |
東京都環境科学研究所 | LC-MS/MSによる分析を通じた生活由来物質のリスク解明に関する研究 |
埼玉県環境科学国際センター | 生物応答を用いた各種水環境調査方法の比較検討 |