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2015年4月30日

新刊紹介

国立環境研究所研究プロジェクト報告 第108号「汎用IT製品中金属類のライフサイクルに着目した環境排出・動態・影響に関する横断連携研究(分野横断型提案研究)平成23~25年度」

表紙
SR-108-2014

 国立環境研究所では、汎用IT製品に含まれる金属類について、その環境中への排出、排出後の動態及びその影響に関する研究に取り組んできました。特にレアメタルは、近年需要が急増している一方で、その有毒性が明らかになりつつあり、製品の製造、流通、使用及びリサイクルといった製品のライフサイクルの各場面に着目し、環境中への排出を監視することが必要になっています。

 本報告書は、汎用IT製品に含まれる金属類について、1) 製品ライフサイクルでの排出調査・解析研究、2) 海外E-waste(廃電気電子機器)処理サイトにおける汚染調査、3) レアメタルの大気中濃度の経年変化、4) 水土壌圏における動態・環境影響評価研究についての成果をとりまとめたものです。

国立環境研究所研究報告 第210号「PM2.5と光化学オキシダントの実態解明と発生源寄与評価に関する研究」

表紙
R-210-2014

 本研究報告書は、平成22~24年度の3ヶ年で実施した国立環境研究所と地方環境研究所とのII型共同研究「PM2.5と光化学オキシダントの実態解明と発生源寄与評価に関する研究」の研究成果をとりまとめたものです。

 全国の地方環境研究機関延べ54機関と共同で、1) 常時測定時間値データやPM2.5測定データのデータベース化と解析、2) 粒子成分やVOC成分の測定と解析、3) モデル解析等による発生源寄与率の評価などを進めて、PM2.5と光化学オキシダントの実態を解明し発生源寄与率を評価する研究を実施しました。本報告書は、本研究で実施した解析結果等をとりまとめました。

環境儀No.56「大気環境中の化学物質の健康リスク評価~実験研究を環境行政につなげる~」

No.56表紙
研究者:青木康展、松本理

 大気環境中に存在する化学物質の一部は発がん性などの有害性を持つため、健康リスクを評価し、健康影響を回避・低減するための対策を立てることが必要です。

 国立環境研究所が長年取り組んできた大気中の化学物質の健康リスク評価に関する基礎研究を紹介します。また、有害大気汚染物質の一つである1,2-ジクロロエタンの大気環境指針値設定や、指針値設定のための評価値算出のガイドライン策定を中心に、基礎研究と環境行政とをつなげるために実施した調査・研究を紹介します。