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 受賞者氏名 :徐 開欽
 受賞年月日 :2010年4月25日
 賞の名称 :第28回月刊 「水」 論文賞 (月刊 「水」 発行所)
 受賞対象 :Seasonal and annual maximum streamflow forecasting using climate information: application to the Three Gorges Dam in the Yangtze River basin, China(Hydrol.Sci.J., 54(3), 582-595, 2009)
 受賞者からひとこと:
 受賞対象となった研究内容は、「気象因子を用いた長江流域の季節流量および年間最大流量の予測手法の開発」の一環として、既存の長江流域の長期月平均流量データより、気象パラメーターを用いて、3ヵ月後の流量や最大流量、特に洪水期の水資源量の予測手法を開発しました。具体的には、長江流域三峡ダムサイトの長期月平均流量データと3ヵ月前の気候情報(海面温度、外向きの長波放射、海面気圧、海面降雨、降雪量など)との相関関係を見出し、季節的河川流量および最大流量と気候パラメーターの回帰モデルの有効性を実証しました。このことから、本モデルの結果が今後長江流域三峡ダムの水位操作、発電、将来の南水北調プロジェクトに役立つことが示唆されました。なお、本研究の成果は、アメリカコロンビア大学派遣研修期間とその後の客員研究員としての共同研究で行われたものの一部です。ここに、ご指導いただきました先生方・関係者の皆様に心から深く感謝するとともに、今回の受賞を励みに、今後も一層の精進を重ねて、流域圏の水資源管理および水環境再生に少しでも役に立つよう頑張っていきたいと思っています。


 受賞者氏名:蛯江美孝
 受賞年月日:2010年6月26日
 賞の名称:Best Presentation Award (Japan Society on Water Environment)
 受賞対象:Influence of Poly-Ferric Sulfate Coagulant on Expression of amoA mRNA of Ammonia Oxidizer in Activated Sludge(Water and Environmental Technology Conference 2010, Abstracts, 54, 2010)

 受賞者からひとこと:
 この度、WET2010という国際学会において、優秀発表賞を授与されました。今回の発表は、ハイブリッド方式と呼ばれる発表形式で、3分間の口頭発表とポスターによるディスカッションを行いました。対象となった研究は、生物学的手法と物理化学的手法を組み合わせた汚水処理方法において、有用な微生物の活性を評価できないかと思い、取り組んだものです。リンを除去する化学物質の添加が窒素を除去する微生物に与える影響を遺伝子レベル、特に、遺伝子の転写に着目し、処理実験および遺伝子転写量から化学物質の添加量と微生物活性の関係を明らかにしました。また、転写が抑制された遺伝子の種類を調べることにより、特定の微生物に顕著に影響があらわれることがわかりました。今後も、微生物の力を上手く活用した環境技術開発に取り組んでいきたいと思います。


 受賞者氏名 : 蛯江美孝
 受賞年月日 : 2010年6月30日
 賞の名称 : 奨励賞 ((社) 日本下水道協会)
 受賞対象:ディスポーザ排水導入が嫌気・好気循環方式生活排水処理システムに及ぼす影響 (下水道協会誌, 46(559), 97-107, 2009)
 受賞者からひとこと:
 日本下水道協会より、奨励賞を授与されました。対象となった論文は、排水と廃棄物という従来の境界を越えて、汚水と生ごみを混合処理するという試みと、その際の高度処理化に関する基盤的研究を行ったものです。今回の受賞を励みに、引き続き、資源利用と適正処理の両面から研究を進めていきたいと思います。