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国立環境研究所年報 平成21年度 A-35-2010 (平成22年6月発行)

 本書には、国立環境研究所の第2期中期計画4年目にあたる平成21年度の活動状況がとりまとめられています。組織の概要説明に引き続き、4つの重点研究プログラムの概要と中核プロジェクト並びに関連研究、各ユニットの基盤的調査研究、並びに知的研究基盤整備について、それぞれの目的並びに平成21年度の活動内容と成果が取りまとめられています。さらに、環境情報の収集、提供業務活動の概要、研究施設・設備の状況、研究成果の一覧、その他研究所の活動の全体像を知る上で役に立つ様々な資料が掲載されています。

(編集委員会委員長 柴田康行)
 

国立環境研究所研究計画 平成22年度 AP-10-2010 (平成22年6月発行)

 本書は、平成22年度に国立環境研究所において実施する研究計画の概要を示したものです。第二期中期計画(平成18~22年度)にのっとり、「重点研究プログラム」、「基盤的な調査・研究活動」および「知的研究基盤の整備」の3つに分けた構成となっております。「重点研究プログラム」では、各プログラムの全体の計画を包括的に記載した後に、構成する各中核研究プロジェクトの全体計画(概要)とそれに含まれる(又は関連する)研究課題一覧を掲載し、つづいて関連研究プロジェクトおよびその他の活動のそれぞれに含まれる(又は関連する)研究課題一覧を掲載しています。「基盤的な調査・研究活動」および「知的研究基盤の整備」では、各研究領域、センター、グループにおける各活動に関わる全体計画と研究課題一覧を掲載しております。研究計画データベースに登録された研究課題は382課題に及びます。

 

(研究企画主幹 伊藤智彦)

環境報告書2010 E-5-2010 (平成22年7月発行)

 2005年4月に施行された「環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律」は、独立行政法人等の特定事業者が、その事業活動における環境への負荷の低減、その他の環境の保全に関する活動、環境への負荷を生じさせ、または生じさせる原因となる活動の状況について、事業年度ごとに環境報告書を作成し、公表することを義務付けています。
 本報告書は、2009年度における国立環境研究所及びその職員が取り組んだ環境負荷低減等の活動状況を取りまとめたものです。“環境コミュニケーション”の重要な手段の一つである環境報告書をより多くの方に読んでいただけるよう、本報告書は環境負荷低減等の活動状況の説明だけでなく、環境問題を研究している研究者によるコラムなど、読み物として楽しんでいただけるような構成になっています。是非ご一読いただき、忌憚のないご意見をお寄せ下さるようお願いいたします。

 

(「環境報告書2010」 編集事務局 山根正慎)

環境儀No.37 「科学の目で見る生物多様性-空の目とミクロの目-」 (平成22年7月発行)

 地球上では、今、農業や都市化による生息地の破壊や、生物資源の乱獲、さらには交通・運搬システムなどを介した意図的・非意図的な生物の移動などのため、多くの生物や生態系が存続の危機に瀕しています。このため、各国が様々な観点から生物多様性の保全のため、条約を締結して保全に乗り出しています。特に今年は、「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」も開催され、この問題への配慮・意識が高まると期待されています。国立環境研究所は、生物多様性の保全にかかわる様々な研究を進めています。今号では、それらの研究から、「ミクロの目でせまる藻類の多様性の世界」のタイトルにより、船舶のバラスト水と共に運ばれてしまう有害植物プランクトンの問題に関する研究と、「マクロの目で迫る湿地生態系の空間的な構造の把握」のタイトルにより、ラジコンヘリコプターなどからの空撮に基づく植生の構造解析に関する研究を紹介します。

 

(環境儀No.37ワーキンググループリーダー 原島 省)