表彰・人事異動
表彰
受賞者氏名:三森文行,高屋展宏
受賞年月日:平成14年11月20日
賞の名称:武田研究奨励賞 優秀賞
受賞対象:脳機能発現の代謝機構解明のための超高磁場における多核種多チャンネルMRI測定システムの構築
受賞者からひとこと:
武田計測先端知財団が主催するサイバーワークショップ「非侵襲的な脳機能画像化技術」セッションにおいて提案した課題に優秀賞をいただきました。この課題は、高磁場のMRI装置を基盤にして、脳の特定領域から機能発現にかかわる物質や、高エネルギーのATP、グルコース代謝産物等を、脳を傷つけることなく同時に測定する方法を構築しようとするものです。これによって、脳の機能を物質レベルで解明し、環境要因が脳に与える影響を評価する手法を開拓したいと考えています。現在、研究所の環境ホルモン・ダイオキシン研究プロジェクトの一環として研究を進めています。脳の世紀と呼ばれる21世紀において、環境の観点から脳の発達や機能発現を考えていくことが大きな研究課題として立ち上がってきています。このような状況で、きわめて微弱なエネルギー変化を利用して、生体を破壊することなく計測可能なMRI(NMR)法が環境科学の研究においてますます重要な役割を担うようになると信じています。
人事異動
(平成15年4月1日付)
原 賢一 | 転任 | 国立環境研究所監査室長(環境省皇居外苑管理事務所長) |
彼谷 邦光 | 出向 | 東北大学大学院環境科学研究科教授(環境研究基盤技術ラボラトリー長) |
目次
- 水面下の環境問題
- 温室効果ガスの収支を数百km規模で推定することは可能か?─大気中の濃度観測からのアプローチ─シリーズ重点特別研究プロジェクト:「地球温暖化の影響評価と対策効果」から
- 化学輸送モデルとILASデータによる極渦崩壊後の成層圏大気の混合の研究シリーズ重点特別研究プロジェクト:「成層圏オゾン層変動のモニタリングと機構解明」から
- 低濃度有害化学物質の刺激作用研究ノート
- 「環境・脳・記憶」環境問題基礎知識
- 研究船「みらい」で迎えた新年海外調査研究日誌
- 「第18回全国環境研究所交流シンポジウム」−廃棄物・リサイクル研究の現在と未来−
- 「第22回地方環境研究所と国立環境研究所との協力に関する検討会」報告
- 新刊紹介
- 編集後記
- 国立環境研究所ニュース22巻1号