編集後記
年末を控えて巷では”ミレニアム”が流行語であるが,国立研究機関では話題は言うまでもなく独立行政法人化である。最近,本ニュースでもこのことにふれる文章がとみに増えてきた。独立行政法人化にはリストラという要素が含まれていることは否めないが,研究内容そのもののリストラに対する議論は極めて希薄であるように感じる。端的に言うと,大学も含めて異なった研究機関で現在進行している,数多くの重複したテーマや予算である。未曾有の財政危機の中,予算を取り扱う中央官庁ではこのことについて整理を始めたようである。莫大な予算を頂いている我々研究者サイドでも,横のつながりを駆使して,もっと合理的に研究活動が行えるようなシステムが日本には必要ではないか。
(H . M )
目次
- 人あってこその環境省巻頭言
- 国立環境研究所OBとして歩んだ10年
- イカ肝臓を指標としてみる海洋におけるダイオキシン類の分布研究ノート
- 世紀末雑感
- 石炭燃焼に起因するフッ素中毒と予防研究プロジェクトの紹介 (平成10 年度終了開発途上国環境技術共同研究)
- 自然利用強化型適正水質改善技術の共同開発に関する研究研究プロジェクトの紹介 (平成10 年度終了開発途上国環境技術共同研究)
- 空中浮遊微粒子(PM2.5)の心肺循環器系に及ぼす障害作用機序の解明に関する実験的研究研究プロジェクトの紹介(平成11 年度開始特別研究)
- 干潟とその保護環境問題豆知識
- ディーゼル油の水溶性画分がプランクトン食物連鎖に与える影響について−中国長江河口域でのメゾコズム実験−研究ノ−ト
- 新刊紹介
- 人事異動