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2000年3月31日

湖沼環境の変遷と保全に向けた展望

国立環境研究所研究報告 R-153-2000

表紙
R-153-2000 [9.5MB]

 本報告書は,地公研との共同研究の成果報告である。

 冬期3~4カ月結氷する湖から最低水温が11℃で完全循環がおこらない湖,また,山地の湖と海岸付近に位置する湖など,日本の湖沼環境は多様である。が,どの湖沼もこの半世紀の間に大きな人為的改変を受けている。

 水質汚濁防止法による湖沼水質の監視が地方自治体の手で始められて30年になろうとしている。各湖沼とも長期にわたる水質や生物群集のモニタリングデータが蓄積されてきた。そこで,18の湖沼やダム湖(網走湖,阿寒湖,茨戸湖,支笏湖,洞爺湖,渡島大沼(北海道),中禅寺湖,湯の湖(栃木県),霞ヶ浦(茨城県),北潟湖,三方湖,水月湖(福井県),琵琶湖(滋賀県),日向神ダム,力丸ダム,広川ダム(福岡県),鰻池,池田湖(鹿児島県))で,これまでのデータを整理することにより,湖沼環境の現状と変遷を論じ,今後の湖沼保全に必要な研究や視点を述べた。

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